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「聞こえない」ゆえの闘い――昭和大学病院薬剤師 早瀬久美さんの実体験を映画化

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昭和大学病院で勤務している薬剤師 早瀬久美さんの「聞こえない」ゆえの差別との闘いの日々を、ご主人である早瀬憲太郎監督が映画化した。映画タイトルは『ゆずり葉』。これは全日本ろうあ連盟が創立60周年を記念して制作されたものだ。

 早瀬久美さんは薬剤師国家試験に合格しながらも、聴覚障害者ゆえに免許が得られなかった。その後、全国220万人の署名活動によって2001年7月に法改正が行われる。現在、早瀬久美さんは昭和大学病院で薬剤師として活躍する傍ら、聴覚障害者外来(※)も担当している。
 
 そうした早瀬久美さんの実体験を、ご主人である早瀬憲太郎監督が『ゆずり葉』と題して映画化。「聞こえない」ゆえの差別との闘いを描いたこの作品は、全日本ろうあ連盟の創立60周年を記念し、制作されたものだ。
 映画『ゆずり葉』は6月から全国で順次上映されている。
(上映スケジュールはウェブサイトhttp://www.jfd.or.jp/movie/index.htmlでご確認ください。)
 
※昭和大学病院 聴覚障害者外来
 現在、聴覚障害をもつ患者本位の診療をモットーとする昭和大学病院では、患者と医療スタッフがコミュニケーションをとり、安心かつ十分な医療が受けられるよう、平成19年3月3日に全国大学病院で初めて聴覚障害者外来を開設した。
 内科医師が手話通訳、案内ボランティアの協力のもとに十分に時間をとって診察し、血液検査、尿検査、X線検査、心電図などの迅速診断を行い、その場で診断結果と診療計画を説明することにしている。
 投薬がある場合、患者の希望に応じて聴覚障害をもつ薬剤師が処方せんをもとに効能効果や副作用についての説明を行う。再診やさらなる検査、治療がある場合は当院の職員が手話で対応する場合もある。
 
 <診療時間>
 (初診)毎月 第1・第3土曜 午前9時~正午まで
 (再診) 平  日 8:30~17:00 土曜日  8:30~13:00
  原則として初診60分
 <スタッフ体制>
 内科医師・看護師・薬剤師・手話通訳・案内ボランティアなど、それぞれのスタッフが対応致します。
※詳しくは昭和大学病院ホームページをご覧ください
 http://hosp.showa-u.ac.jp/SUH/
 
▼本件に関する問い合わせ先 
 昭和大学 総務部 総務課(吉岡)
 TEL: 03-3784-8011