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学校法人実践女子学園(東京都日野市)は、平成31年に創立120周年を迎える。平成31年に向けて、複数のイベントを計画している。
同学園では日本の文化に対する理解を深める教育を実践しているが、自国の伝統文化に対する理解と尊敬は世界の文化に対する理解と尊敬につながる。そのため、今回は大学の所蔵品の展示、実演を複合させた「宮廷の華 源氏物語」と題した展覧会・シンポジウム、講演を開催する。
1 古筆について
鎌倉期の古筆切(こひつぎれ)を中心とした展示
展覧会では『源氏物語』や『夜の寝覚』といった平安時代の物語にちなんだ古筆切を展示する。古筆切は書道や茶の湯の世界で鑑賞されてきたが、近年その重要性が学問的にも再認識され、日本文学研究の最先端ともいうべき研究領域になっている。
・会 場: 実践女子大学創立120周年記念館(東京都渋谷区東1-1-49)
・開催期間: 2014年6月7日(土)~6月10日(火)
・開館時間: 10:00~17:00(最終日10:00~16:00)
「シンポジウム 源氏物語と古筆切」
・開催日: 2014年6月7日(土)
・開催時間: 13:00~17:00
・会 場: 実践女子大学創立120周年記念館4階403教室
・内 容: 源氏物語、古筆切、和歌などの研究の専門家をパネリストに迎え、古筆切をテーマにパネルディスカッションを行う。
・パネリスト:
関西大学教授 田中登氏
國學院大學副学長 針本正行氏
青山学院大学教授 高田祐彦氏
出光美術館学芸員 別府節子氏
実践女子大学教授 横井孝氏
古筆切を使用した茶席
シンポジウム会場の前に茶席を設け、実践女子学園中学校高等学校茶道部の生徒が抹茶をたてる。おいしいお菓子と一緒にお召し上がりいただける。掛物には鎌倉期の古筆切を使用。実際に古筆切を使うことにより、実物に触れ、実物を扱うことに慣れる教育を実践する。
2 明治期の教育と実践女子大学
実践女子大学の創立者、下田歌子は皇室との関係が深く、下田を助けた坂寄美都子関係の資料も同時に展観する。その中には昭憲皇太后がお召しになられた湯帷子(ゆかたびら)や様々な下賜品、華族女学校の卒業証書などが含まれ、皇室の女性文化の一端を垣間見ることができる。同時に明治の女性教育に女性皇族がどのような役割を果たしていたかが、この展示から驚きをもってご理解頂けると考えている。これらの資料はいままで注目されることもなく、今後、明治教育史を再構築する際には重要な資料群ということができる。
古筆切の展示と同会場、同時間
3 伝統文化の実践 「講演 王朝の薫と装束」
6月8日(日)の講演では、『源氏物語』「梅が枝」に登場する「くろぼう」とよばれるお香を復元し、来場者にその香を鑑賞していただく。また来場者には香を五回聞いて、どれが同じ香か当てる源氏香に参加していただき、御家流香道の世界を実感していただく。
後半では衣紋道高倉流によるお服上げ(おふくあげ)とよばれる十二単(じゅうにひとえ)の着装を実演する。その後、男女4人のモデルにより『源氏物語』に代表される古と現代の皇室の装束の違いを解説する。高倉家は代々皇室の装束を担当されてきた。これにより和服という日本の伝統文化に対するより深いご理解をいただけるはずである。単なるショーではなく、学術的、教育的な視点から構成されたものとなっている。
・開催日: 2014年6月8日(日)
・開催時間: 13:00~15:30
・会 場: 実践女子学園中学校高等学校 桃夭館 桜講堂
(東京都渋谷区東1-1-11)
○組香 源氏香
御家流香道 師範 小畑洋子氏
○王朝の装束 ‐古(いにしえ)と今‐
衣紋道高倉流 本部教授 永井とも子氏
別会場では香道具、十二単の模型(縮尺1/4)、蹴鞠(けまり)などを併せて展示する。
・協力: 御家流香道 衣紋道高倉流 薬師寺 NPO法人有職文化研究所
NPO法人インターナショナル儀礼文化教育研究所 香十 青山ゑり華
▼本件に関する問い合わせ先
実践女子大学 庶務課
電話: (03)6450-6833
大学・学校情報 |
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大学・学校名 実践女子大学 |
URL https://www.jissen.ac.jp/ |
住所 【日野キャンパス】 東京都日野市大坂上4-1-1 【渋谷キャンパス】 東京都渋谷区東1-1-49 |
実践女子大学は女性の社会的自立を目指し、明治32年(1899)に創立。「品格高雅にして自立自営しうる女性」を育成します。 【日野キャンパス】 生活科学部(食生活科学科・生活環境学科・生活文化学科・現代生活学科) 【渋谷キャンパス】 文学部(国文学科・英文学科・美学美術史学科) 人間社会学部(人間社会学科・ビジネス社会学科・社会デザイン学科) 国際学部(国際学科) 短期大学部(日本語コミュニケーション学科・英語コミュニケーション学科) |
学長(学校長) 難波雅紀 |