神田外語大学

神田外語大学が第1回Global Carrer Seminarを開催――グローバルに活躍するゲストが講演

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神田外語大学(千葉市美浜区/学長 酒井邦弥)は、9月9日にGlobal Career Seminar「第1回僕らの考えるグローバリゼーション―海外での体験が君達を変える」(主催:同大キャリア教育センター)を開催。世界をフィールドにさまざまな分野で活躍する、松永エリック匡史氏(デロイトトーマツコンサルティング株式会社執行役員)、堀潤氏(8bitnews代表/ジャーナリスト)、朝倉祐介氏(株式会社ジョッキンゼー代表取締役社長/元mixi代表取締役社長)の3名をゲストスピーカーに迎え、世界へ飛び立つことの意義をテーマに講演をした。

 講演会では、神田外語大学および姉妹校の神田外語学院の学生を対象に3名のゲストが講演。それぞれの海外での経験を基に、世界に出ることの意義やその経験によって得られるものについて語った。
 講演会後の質疑応答では、世界を舞台に活躍する講演者の体験談を前に多くの意見交換が行われ、会場は熱気に包まれた。

 松永エリック匡史氏は、ミュージシャン時代にボストンの音楽大学から学んだこと、グローバル企業での経験をもとに話をすすめた。
 「自分自身の海外経験の中で痛感したのは、日本人には日本人としての誇りがない。それは、日本についてあまりに無知であることが要因となっている。学問だけでなく、文化、宗教などさまざまな知識を身につけ、自身に対する自信を基盤として色々なチャレンジをしてほしい。そして、自分の行動とその結果に対してしっかり責任(きちんと説明できる説明責任:Accountability)を持ち、目標達成に向けて問題に当事者として取り組み、解決策を見出し、それを実行しようとする意識を持っていることが、グローバルで活躍するために必須の条件となるはずである」と語った。

 堀潤氏は、自身のアナウンサー、ジャーナリストとしての国内外での多くの経験を事例として、世界規模で流れの速い現代における、自分自身のアイデンティティの持ち方について語った。
 「日本では『〇〇に所属する〇〇と申します』と自己紹介をするが、海外では大企業や優良企業に勤めているからといって、仕事に必ず繋がるというわけではない。必ず問われるのは『あなたは何ができるのか?何が得意なのか?』というあなた自身のスキルである。優良企業だって潰れるときは潰れるし、今日の計画書は明日も有効か分からないほど現代は流れの速い時代になっている。これからは自分自身のコンパスをしっかりと持って行動していってほしい」と学生らを鼓舞した。

 朝倉祐介氏は、世界に出る際に必要なこととして3つのことを学生たちに伝えた。
 「一つ目は、自分自身が『異端』となること。海外の人にとってみれば、日本人が持ち込むすべてのものは新しく感じるだろうし、日本人にとってみれば海外から持ち帰って来られるものは新鮮に感じる。異端となることを恐れず交流を図ってほしい。二番目は、変わらざるを得ない状況に身を置くこと。とても単純な方法だが、語学力を伸ばすための近道は思い切って海外に出てしまうことである。三番目は折れない心を養うこと。新たな挑戦の際には失うものも多いが、その分代わりに得られるものも多い。時にはゼロリセットをすることを恐れず挑戦し続けてほしい」と語った。

 講演会に参加したアジア言語学科ベトナム語専攻2年の学生は、「海外で活躍する方々の話を聞けてとても刺激になり、さらに留学に行きたくなった。留学に行ったら、現地で出会った人々からその時しか学べないことを学び、吸収したことをどう自分の中で処理し発信していくべきか、というところまで深く考えさせられた」と感想を述べた。

<講師プロフィール>
■デロイトトーマツコンサルティング株式会社 執行役員 メディアセクターAPAC統括パートナー 松永エリック匡史氏
 メディア戦略コンサルタント。1967年生まれ。ボストンのバークリー音楽大学出身のプロミュージシャンという異色の経緯を持ち、幅広くメディア業界の未来をリードするメディア戦略コンサルタントとして活躍。アクセンチュア、野村総合研究所、IBMを経て現職。主な著書に『クラウドコンピューティングの幻想』(技術評論社)、メディア系専門誌、各種講演、Webメディアに執筆実績多数。

■8bitnews代表/ジャーナリスト 堀潤氏
 1977年生まれ。2001年にNHK入局。2012年より、アメリカ・ロサンゼルスにあるUCLAで客員研究員として「Landscape×Media」というテーマでARをはじめ、新素材の発達により近い将来風景そのものがメディアになるという話を建築学部のチームなどと研究。2013年よりフリーランス。NPO法人「8bitNews」代表。4月より放送が開始された『モーニングCROSS』では、時々刻々と移り変わる世の中のニュースをSNSを最大限に活用した画期的なスタイルで話題となっている。

■株式会社ジョッキンゼー代表取締役社長 朝倉祐介氏
 実業家。1982年生まれ。中学卒業後、単身オーストラリアの競馬騎手養成学校にてすごす。東京大学法学部卒。2007年4月マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。国内外の大手企業、公的機関の戦略立案、オペレーション改善プロジェクトなどに従事。2010年8月、自身が学生時代に立ち上げた株式会社ネイキッドテクノロジーに出戻り、代表取締役社長兼CEOに就任。2013年6月、株式会社ミクシィ代表取締役社長に就任。豪腕で同社を再建し2014年6月顧問に退き、株式会社ジョッキンゼーを立ち上げ現在に至る。

<開催概要>
【日 時】 2014年9月9日(火)15:00~17:30
【会 場】 神田外語大学
【対 象】 神田外語大学、神田外語学院の在学生
【参加人数】 約100名

▼本件に関する報道関係の方の問い合わせ先
 学校法人佐野学園 学園広報部
 TEL: 03-3258-5837(平日9:00~17:30)
 E-mail: media@kandagaigo.ac.jp

5950 松永エリック匡史氏

5949 堀潤氏

5948 朝倉祐介氏

5951 神田外語大学、神田外語学院の学生らと共に