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立教大学が、ダッカ大学、グラミン銀行と学術交流協定を締結

大学ニュース  /  国際交流

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立教大学は、来年、創立135周年を迎えるにあたり、聖公会の世界的ネットワークを活かしながら、アジア地域を軸とする国際連携を志向している。今回、バングラデシュのダッカ大学と学術交流協定を締結すると共に、グラミン銀行を中心としたNGOとの連携強化、そして共同で人材育成を行っていく事に合意した。アジアの主要NGOと学術交流協定や人材育成をめぐって協定を締結したり合意したのは日本では立教大学が初めてのケースである。

 立教大学は、このたび、バングラデシュのダッカ大学と学術交流協定を締結すると共に、グラミン銀行(ムハマド・ユヌス総裁、2006年度のノーベル平和賞受賞者)を中心としたNGOとの連携強化、そして共同で人材育成を行っていく事に合意した。

 8月7日、笠原清志立教大学副総長は、バングラデシュの大統領府にイアジュデイン・アーメド大統領を表敬訪問し、アジアの貧困と取り組むNGOとの連携強化、人材育成の方針を伝え協力を求めた。大統領は、「立教大学がそのような方針を明確に示したことを高く評価する。このことは、バングラデシュと日本との友好発展において大きな意味がある」と述べ、今後の協力を約束した。
 その後、笠原副総長は、ダッカ大学とグラミン銀行に行き立教大学との学術交流協定に調印した。グラミン銀行では、ムハマド・ユヌス総裁が調印式に出席し、「今後、共同してアジアの貧困に取り組むNGOの人材育成をする必要がある」と述べ、協定に沿った今後の共同プログラムについて意見を交換した。
 笠原副総長は、またバングラデシュの有力NGOであるブラク(BRAC)のアベ会長、そしてタイ最大のNGOであるPDA(人口と地域開発協会)のミーチャイ・ウィラワイタヤ会長(2007年度の日経アジア賞受賞)にも会い、グラミン銀行との協定と同様の協定を結ぶ方向で合意した。

 アジア諸国では、NGOが政府や行政の機能を補う形で、教育、医療、福祉そして環境の分野で大きな役割を担っている。グラミン銀行のマイクロクレジット(無担保の小額融資)の手法による社会的起業の手法は、バングラデシュやタイの貧困対策でも広く用いられており、バングラデシュでは700万人もの貧困層の経済的自立に貢献したといわれている。
 アジアの主要NGOと学術交流協定や人材育成をめぐって協定を締結したり合意したのは日本では立教大学が初めてのケースである。

 なお、立教大学は、2007年度にグラミン銀行のムハマド・ユヌス総裁に名誉博士号を授与している。

写真(上):ダッカ大学にて
写真(下):グラミン銀行にて

▼本件に関する問い合わせ先
 立教学院 広報課
 〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1
 TEL: 03-3985-2202
 http://www.rikkyo.ac.jp

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