東京家政大学

保育学と栄養学のエキスパート・東京家政大学と、保育絵本の老舗チャイルド本社が、幼児の食育のためにコラボレーション

大学ニュース  /  産官学連携

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このたび東京家政大学とチャイルド本社が提携し、幼児の食育のための教材「食育マグネットシアター」を企画・販売することとなった。これは、持ち運びに便利なかばんタイプのボックスに、食材や料理が描かれたマグネットパーツがセットされたもの。ボックスを開けるだけで、蓋の裏側にマグネットをくっつける「食育マグネットシアター」が展開できる。

 平成17年に食育基本法が施行され、いまや幼稚園、保育園の保育方針に「食育」を掲げない園はない。しかし、実際の保育の現場から、「食育ってなに?」「どんなことをしたらよいの?」「子どもたちへの伝え方は?」など、食育の方向性や取り組み方に悩む現場の先生たちの声も多い。

 創立128年の伝統と全国に多数の卒業生をもつ保育士・栄養士の養成校である東京家政大学では、食育基本法の施行以前より、保育学と栄養学の融合による子どもたちへの食育のあり方について研究してきた。
 こうした同大の知的資源と、保育現場のニーズを大切にするチャイルド社の思いが出会い、子どもたちに食育のエッセンスを伝える媒体物として「食育マグネットシアター」は完成した。

 「食育マグネットシアター」は、持ち運びに便利なかばんタイプのボックスに、食材や料理が描かれたマグネットパーツがセットされたもの。ボックスを開けるだけで、ふたの裏面にマグネットをくっつける舞台「マグネットシアター」に早変わりする。
 マグネットは、食べ物に関するさまざまな角度から6つの食育のテーマを厳選・セットしてあるため、子どもの年齢や季節に合わせてマグネットシアターを実演することが可能だ。かばんタイプのボックスは、持ち運びに便利なだけではなく、シアターを囲む子どもと適切な距離感が保て、コミュニケーションを広げられるという利点もある。

 食育は「食」にかかわる栄養的な知識だけでなく、食材を育む自然環境や、口に入るまでにかかわった人々とのつながり、そして動植物の命をいただくことへの感謝と畏敬など、実にさまざまなことを包括した「生きる力」を育てる教育である。特に幼児期では、簡単な調理や農業体験を通じて食材を味わう、見る、触れる、匂いをかぐなど、五感を刺激する経験が食に対する興味を促していく。
 「食育」は本物に触れる経験こそが大切であるが、その導入や振り返りとして、このシアターを効果的に使うことが可能だ。子どもたちが楽しくマグネットシアターを体験することで、実体験や感覚をより深く記憶にとどめ、「食」に対する関心と想像力が大きく発展していくことが期待される。

販売開始時期:2009年10月中旬
税込価格:29,400円
ボックスサイズ:500mm×403mm×104mm
*一般小売店、書店での販売はしておりません。

▼注文・問い合わせはチャイルド本社へ
 〒112-8512 東京都文京区小石川5-24-21
 TEL:03-3813-2141
 FAX: 03-3814-3392

▼本件の取材に関する問い合わせ先
 東京家政大学ヒューマンライフ支援センター 内野
 TEL: 03-3961-5274 
 E-mail: hulip@tokyo-kasei.ac.jp

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