昭和大学

鏡視下手術の技術向上のための「昭和大学・山王台病院 医療技術内視鏡手術トレーニングセンター S-TEC」を2009年12月にオープン

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昭和大学では医療法人幕内会と連携し、鏡視下(腹腔鏡、胸腔鏡、内視鏡)手術の手技向上・修練及び新しい術式の開発を目的とした「昭和大学・山王台病院 医療技術内視鏡手術トレーニングセンター S-TEC」を茨城県小美玉市に開設。学内学生・研修医ばかりでなく地域医師や学外の教育機関にも広く開放する。また、同大は鏡視下技能習得のためのカリキュラムを構築し、卒前・卒後医学教育にもこのカリキュラムを導入。鏡視下手術の技術に興味を持った学生・研修医を育成するとともに、適切な技術・技能を持った医師の育成に力を入れる。


 鏡視下手術は、従来の開腹手術と比較して身体への負担が少ない。そのため、最近では外科手術の主流となりつつある。しかし、技術の習得にはトレーニングと多くの経験が必要である。
 昭和大学では医療法人幕内会と連携し、2009年12月、鏡視下手術のトレーニング、特に生きた動物を対象とした手技トレーニングを積む場として「昭和大学・山王台病院 医療技術内視鏡手術トレーニングセンター S-TEC」を茨城県小美玉市に開設する。
 同センターは、トレーニングの中心となるアニマルラボのスペースを広く取るとともに、研修室等の充実にも配慮した構造になっている。そして、医師ばかりでなく、コ・メディカルスタッフも快適に研修に取り組めるよう、工夫を施しているのが特徴である。同センターは、今後、学内学生や研修医の修練ばかりでなく地域医師や学外の教育機関の方にも広く開放する予定である。
 現在の外科系医療において、鏡視下手術の重要性は増し、技術修得のためのトレーニングは極めて重要な学習・研修領域となっている。こうした中、同大ではすでに、大学内にも鏡視下手術トレーニング室を設立し、鏡視下手術の基本技能を研修・修得する講習を行っている。そして、トレーニングに必要な機器・装置を設置し、教育のためのマニュアルを作成し、鏡視下技能習得のためのカリキュラムを構築した。
 このカリキュラムは、医師・研修医に限らず、卒前教育での実践も視野に入れたものとなっている。医学部4年生・5年生にこのカリキュラムを適応した上で、6年生ではクリニカルクラークシップの一貫としてトレーニングを実施している。ゲーム感覚でトレーニング可能な最新装置を設置することにより、最近減少している外科系希望医師の掘り起こしを行っている。
 同大では、今後も鏡視下手術の技術に興味を持った学生を育成するとともに、適切な技術・技能を持った医師の育成に力を入れていく方針だ。
 
※S-TEC…SHOWA UNIV. SANNOUDAI HOSPITAL
    MEDICAL TRAINING EDUCATIONAL CENTER の略
 
◆「昭和大学・山王台病院 医療技術内視鏡手術トレーニングセンター S-TEC」
 場所:茨城県小美玉市高崎1461-1
    (常磐自動車道、千代田・石岡IC下車、JR常磐道石岡駅下車)
 TEL: 0299-56-3612
 FAX: 0299-56-3612
 
▼本件に関する問い合わせ先
 昭和大学 教務部教育推進室(本阿弥)
 TEL: 03-3784-8299

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