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北里大学が第7回農医連携シンポジウム「動物と人が共存する健康な社会」を開催

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北里大学では3月4日(木)に、第7回北里大学農医連携シンポジウム「動物と人が共存する健康な社会―現代社会における食・環境・健康―」を開催する。自然科学を活用したスピリチュアルな幸福や豊かさを求める今の時代において、動物介在教育・活動・療法などの進展を目指し、農医連携の科学の一助とするのが狙いだ。

 動物介在教育・療法学会の設立趣意の冒頭は、19世紀フランスの歴史家ジュール・ミシュレの言葉「生命は自らとは異なった生命と交流すればするほど、他の存在との連帯を増し、力と、幸福と、豊かさを加えて生きるようになる」で始まる。人間は、人と人との関係を育むことによって、初めて豊かな人となれる。同様に、動物との関係を育むことでも、精神的な豊かさを増すことができると考えられる。

 世界保健機関(WHO)では1999年に、「健康とは、身体的・精神的・スピリチュアル・社会的に完全に良好な動的状態であり、単に病気あるいは虚弱でないことではない」を掲げている。健康におけるスピリチュアルな概念は、社会が複雑多岐にわたる構造へと変動する中で、ますます重要視されるようになった。

 わが国でも、健康に関わるスピリチュアルな課題において、動物介在教育・活動・療法などを活用し、研究されるようになって久しい。その結果、これらの手法が人間の健康増進、医学における補完医療、高齢者や障害者の正常化、さらには子供の心身の健康的な発達に大きな役割を担っていることが認知され始めている。
 しかし、わが国における動物介在教育・活動・療法などを進展させるためには、活用動物の習性や行動に基づく介在方法、公衆衛生上の評価、さらには倫理規定など周辺環境の整備がまだ十分に整っていないという現状がある。

 このような視点から、北里大学では「動物と人が共存する健康な社会」と題した農医連携に関わるシンポジウムを開催する。詳細は以下の通り。

◆第7回北里大学農医連携シンポジウム
 「動物と人が共存する健康な社会―現代社会における食・環境・健康―」

【開催日時】
 2010年3月4日(木) 13:00~18:00(参加費無料)
【開催場所】
 北里大学白金キャンパス 薬学部コンベンションホール
 http://www.kitasato.ac.jp/access/sirokane/index
【主催】
 北里大学
【共催】
 平成21年度文部科学省大学教育改革支援プログラム 採択課題実行委員会
【講演プログラム】
 ●13:00~13:05
  《開催にあたって》 北里大学学長 柴 忠義
 ●13:05~13:20
  《人と動物とスピリチュアリティ》 北里大学 陽 捷行
 ●13:20~14:00
  《人と動物の望ましい関係》 東京大学 林 良博
 ●14:00~14:40
  《動物介在教育》 日本獣医生命科学大学 的場美芳子
 ●14:40~15:20
  《子どもの学習における動物の役割を考える》 日本獣医生命科学大学 柿沼 美紀
 ●15:20~15:30
  《休憩》
 ●15:30~16:10
 《動物福祉と動物介在教育・療法のこれから》 北里大学 樋口 誠一
 ●16:10~16:50
  《ヒポセラピー(馬介在療法)の効果》 東京大学 局 博一
 ●16:50~17:30
  《馬介在療法の科学的効果―内科医の視点から―》 関西福祉科学大学 倉恒 弘彦
 ●17:30~18:00
  《総合討論》 林 良博・陽 捷行

▼本件に関する問い合わせ先
 〒228-8555 神奈川県相模原市北里1丁目15番1号
 北里大学学長室 荒井文夫・井草慶子 ( noui@kitasato-u.ac.jp )
 TEL: 042-778-9765
 FAX: 042-778-9761
 URL: http://www.kitasato-u.ac.jp/daigaku/noui/index

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