大妻女子大学

大妻女子大学所蔵の江戸・明治文学関係の希少コレクションを学外展覧会で展示

大学ニュース  /  イベント  /  地域貢献

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

大妻女子大学(総合情報センター図書館)所蔵の江戸・明治文学関係の希少コレクションが、年内に相次いで学外の展覧会へ貸し出される。サントリー美術館で11月3日(水)~12月19日(日)まで開催される『歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』展には、蔦屋重三郎刊の「夷歌連中双六」など江戸・天明文学の7点。11月27日(土)まで千代田区立千代田図書館で開催されている『森鴎外とその弟妹たち―ある一族の筆跡』展には、明治の文豪・森鴎外自筆の「一葉日記抄」と妹・小金井喜美子(星新一祖母)自筆「歌稿」の2点が貸し出される。

 サントリー美術館(六本木ミッドタウン)で11月3日(水)~12月19日(日)まで開催される『歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎』展に貸し出されるのは、狂歌の蜀山人・大田南畝(なんぽ)編、喜多川歌麿画、蔦屋重三郎刊の「夷歌連中双六(えびすうたれんちゅうすごろく)」など江戸・天明文学の7点。これらは、南畝研究で知られる同大の故・浜田義一郎名誉教授旧蔵品を核とするコレクションだ。
 中でも「双六」は、江戸・天明期の狂歌師たちの狂歌を集めて双六仕立てにした縦60cm、横80cmの大きな刷り物で、現在は同大だけに存在が確認されている。他の作品も、国会図書館にのみ収蔵されているなど希少な資料ばかりだ。
 この展示会では、浮世絵や黄表紙・洒落本、狂歌絵本などの出版物を通し、華やかな江戸文化を紹介している。同展覧会図録の解説を担当した同大文学部日本文学科・石川了教授は「深い教養に裏打ちされたもじり(パロディー)・しゃれで笑い飛ばすという江戸っ子らしさが形作られたのが天明狂歌の時代です」と話す。
 
 千代田区立千代田図書館(地下鉄「九段下」駅下車)で11月27日(土)まで開催されている『森鴎外とその弟妹たち―ある一族の筆跡』展に貸し出されるのは、明治の文豪・森鴎外自筆の「一葉日記抄」と妹・小金井喜美子(星新一祖母)自筆「歌稿」の2点。同大では文学部に草稿・テキスト研究所を設け、オリジナル・自筆資料収集に力を注いでいるが、いずれも学外初公開のものだ。
 前者は樋口一葉の日記を書き抜いたもので、後者は与謝野晶子の短歌の添削も朱筆で書き込まれている。これらは資料保護のため、11月4、5両日だけ実物が展示される(それ以外の会期は複製展示)。
 
※参考ホームページ
 http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/news/2010/2010-0921-1552-4.html
 http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/news/2010/2010-0922-1753-4.html
 
▼本件に関する問い合わせ先
 大妻女子大学 広報戦略室
 東京都千代田区三番町12番地
 TEL: 03-5275-6159
 FAX: 03-5275-6800

1646 大田南畝編/喜多川歌麿画 『夷歌連中双六』