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新宿区の大妻女子大学所有地に『遠野物語』誕生の地「柳田國男旧居跡」説明板を設置――11月4日に遠野市関係者の出席のもと除幕式

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このたび、東京都新宿区市谷加賀町の大妻女子大学所有地に「『遠野物語』の誕生の場所 柳田國男旧居跡」と記されたアルミ製説明板が外構フェンスに取り付けられることとなった。これは「遠野物語発刊100周年記念事業」に取り組む岩手県遠野市の提案を同大が快諾して実現したもの。11月4日(木)13:30から同地で除幕式を実施し、柳田家関係者(現時点未定)、本田敏秋・遠野市長、花村邦昭・大妻学院理事長ら関係者が出席する予定だ。

 『遠野物語』が1910年(明治43年)6月14日に刊行され、今年で100年目を迎えることから、岩手県遠野市では「遠野物語発刊100周年記念事業」に取り組んでいる。
 
 民俗学者の柳田國男(1875~1962)の家といえば、世田谷区成城の建物(建物は現在長野県飯田市美術館へ移築)が有名である。しかし、遠野市出身の田野崎昭夫・中央大学名誉教授が旧住所をもとに調査した結果、『遠野物語』執筆時の柳田の旧居は市谷加賀町(いちがやかがちょう)だったことが判明した。
 成城に転居するまでの27年間(1901~1927)を過ごしたこの地は、当時の屋敷は取り壊され、現在、大妻女子大学の所有地となっている。そこで、遠野市は同大の快諾を得て旧居跡に『遠野物語』誕生の経過説明文、柳田顔写真、『遠野物語』初版本、地図を印刷した「『遠野物語』誕生の場所 柳田國男旧居跡」のアルミ製説明板(縦0.9×横1.2m)を設置。11月4日(木)13:30から同地で除幕式を実施する。
 
 『遠野物語』は、遠野出身で当時早稲田大学生だった佐々木喜善(1886~1933)から聞いた話を柳田が119話にまとめたもので、今でも日本民俗学の夜明けを告げる名著として読み継がれている。佐々木は下宿から徒歩1時間弱をかけて柳田邸へ通い、遠野の不思議な伝承を語った。
 遠野市は佐々木の下宿のあった東京都文京区水道1丁目3-3(現・トッパン小石川ビル)にも同様に「『遠野物語』話者 佐々木喜善旧居跡」の説明板を設置し、除幕式を11月4日(木)15:00から実施する。なお、除幕式を11月4日(木)としたのは、柳田と佐々木が初めて出会った日にちなむ。
 
▼本件に関する問い合わせ先
 大妻女子大学 広報戦略室
 東京都千代田区三番町12番地
 TEL: 03-5275-6159
 FAX: 03-5275-6800

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