立命館大学

100年後を見据えて、京都の世界遺産17社寺などが連携し「明日の京都・文化遺産プラットフォーム」を設立――立命館大学

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このたび、京都の世界文化遺産、行政、伝統芸能・文化界、財界、宗教界、研究者、大学等が連携し、文化遺産保護のための包括的なネットワーク「明日の京都・文化遺産プラットフォーム」を立ち上げることが決定した。これに伴い、10月21日(木)に立命館大学朱雀キャンパスにおいて、発足式および記念講演会を実施する。

 このたび、京都の世界文化遺産、行政、伝統芸能・文化界、財界、宗教界、研究者、大学等が連携し、文化遺産保護のための包括的なネットワーク「明日の京都・文化遺産プラットフォーム」(以下「プラットフォーム」)を立ち上げることが決定いたした。

■設立の背景と目的
 1994年に「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録された17の社寺は、幾多の戦乱、天災などにより消失、崩壊の危機に遭遇しつつも、各時代の人々の努力によって今日まで護られてきた。近代化が進み、都市環境が劇的に変化する現代の京都において、今なおその継承において危機的な状況が続いていますが、それぞれの保護活動の取り組みは、所有者による公開、維持・管理の努力、行政の個別の支援指導、個々による関連研究者との活動に止まっている。
 プラットフォームでは、世界でも珍しい、17の世界遺産による文化遺産保護のためのネットワークを構築し、情報共有や発信、共同の取り組みを行う。また、京都における各界の関係者の英知を結集し、市民と共に
(1)古都京都の文化財を毀損することなく後世へ継承すること
(2)文化遺産に現代的な課題に応え得る価値を見出し、未来に向けてその存在意義を高めていくこと
(3)100年先を見据え、新たに未来の文化遺産を創造すること
を目的としたさまざまな事業を進めていく。

■プラットフォームが取り組むこと(当面の事業)
○「古都京都の文化財」を軸とした文化遺産のネットワークの構築
○「文化遺産」および「文化遺産防災」に関する研究者ネットワークの構築
○上記のネットワークによる市民を対象とした文化遺産保護意識の啓発活動と、これらを主体的に推進する人材の育成事業

 具体的には次の6つの部会を設置し、それぞれ座長・副座長のもとで、各部会の連携を図り、関連団体や関係者とともにさまざまな事業を進めていきます。
【第1部会】 京都の世界遺産・文化遺産:今日と明日
【第2部会】 フォーラム・ユネスコ:大学の役割
【第3部会】 社会との連携と社会への貢献
【第4部会】 無形の文化遺産と伝統産業:今日と明日
【第5部会】 文化遺産の危機管理
【第6部会】 明日の主役:若人の役割

■役員構成について
 京都府、京都市、京都の世界文化遺産の所有者、伝統文化・伝統芸能界、宗教界、研究者、大学など、経済界等、各界を代表する方々が役員に就任。会長には前ユネスコ事務長である松浦晃一郎氏が就任予定。

■発足式・記念講演会のお知らせ
 本プラットフォームの発足に際し、10月21日(木)に朱雀キャンパスにおいて、その経緯や具体的な事業内容の説明を行う。また、アジア初のユネスコ事務局長として世界遺産登録の取組をはじめ、無形文化遺産条約の設立に大きな役割を果たしてこられた松浦晃一郎氏が記念講演を行う。世界遺産に興味・関心のある方や文化遺産の保護に関心のある方、京都のまちづくりに関心のある方など、多くの市民の皆様へのご参加を呼びかけている。

日 時 : 10月21日(木) 15:00開会 (14:30開場)
会 場 : 立命館朱雀キャンパス 朱雀ホール
参加費 : 無 料
次 第 : 第1部 発足式典
第2部 記念講演 「人類の文化遺産をどのように保護していくか」(仮題)
松浦晃一郎氏 前ユネスコ事務局長

▼本件に関する問い合わせ先
 「明日の京都・文化遺産プラットフォーム」事務局(立命館大学社会連携課内)
 TEL:  075-813-8110
 FAX:  075-813-8167