龍谷大学

阪神大震災の教訓を生かせ!――龍谷大学が井戸プラント活用を含めた大規模災害発生時の地域協力協定を締結

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龍谷大学では1月17日に、砂川学区自治連合会と「大規模な災害発生時における地域協力に関する協定」を締結した。

 龍谷大学は、広域避難場所として指定されている深草学舎において、自立型の水供給設備(井戸プラント)を2010年5月より本格稼動している。同設備は耐震性を持ち、大規模な災害発生によって上水道が断絶した場合に、避難した地域住民や本学構成員に飲料水を供給することができることから、地域防災ネットワークを推進している伏見消防署と、砂川学区自治連合会と協議を重ねた結果、今般の協定締結に至った。
 この井戸プラントの活用は、同大が掲げる「共生(ともいき)」の理念に沿った社会貢献であり、阪神・淡路大震災でも課題となった地域のライフラインの一助となればと考えている。

 こうした中、同大では1月17日に本締結を記念して、同地区の小学生(6年生75名)が来学。これまでの国内における災害や防災対策、被災時の水資源の大切さ、井戸プラントの説明などを行った。

◆龍谷大学 若原学長のコメント
「井戸プラントの活用は、本学が掲げる「共生(ともいき)」の理念に沿った社会貢献、地域貢献であるとともに、阪神・淡路大震災でも課題となった地域のライフラインの一助となればと考えている」

◆砂川学区自治連合会 信部会長のコメント
「砂川学区では、「安全・安心のまちづくり」を地域一丸となって取り組んできた。震災から16年をむかえる日にこのような協定を結ぶことができたことは大変有意義なことだと考えている」

◆伏見消防署 山内署長のコメント
「今回の協定では大学側から「水等の提供」に加えて、地域からの「災害時の安否情報提供の協力」が含まれている。こうした内容で協定を結ぶことは珍しい。今般の締結をスタートとして、さまざまな形で交流をすすめていきたい」

※参考:災害発生時の水供給について
<電力回復前>
 ・飲料水(既存各棟の受水槽、高架水槽の貯水量でまかなう)
 ・高架水槽貯水量+受水槽貯水量=最大388,000
  380,000リットル÷9リットル(1人1日必要水量3リットル×3日分)=43,111人
  深草学舎は災害時、1万人の12.9日分の飲料水を確保できる。
<電力回復後>
 ・井戸プラント処理能力は400,000リットル
  最大133,333人分/1日
  1時間あたり最大5000リットルの取水が可能。

▼本件に関する問い合わせ先
 龍谷大学財務部管理課
 TEL: 075-645-7877

1907 左から、砂川学区自治連合会信部尚平会長と、本学 若原道昭学長、伏見消防署 山内博貴署長

1903 締結に際しては、砂川学区のさまざまな分野の団体の代表にお越しいただいた。

1901 龍谷大学の井戸プラント全景。処理能力は最大400,000リットル。

1902 龍谷大学が提供する災害用品。AED22台他が提供される。

1906 砂川小学校6年生75名が、災害についてや井戸プラントの仕組みについて説明を受け、実際に災害時の活用法を体験した。