立命館大学

湖底のヘドロを分解し、水質改善へ――立命館大学が「超微細気泡(ナノバブル)発生装置」をキャンパス内自然池に設置し、実証実験をスタート

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このたび、立命館大学生命科学部の今中忠行教授は「超微細気泡(ナノバブル)発生装置」を利用し、同大びわこ・くさつキャンパス内の調整池にて、水質改善を目的とした実証実験を開始した。

 今中忠行研究室ではこれまでの研究活動の中で、湖底にたまるヘドロを分解し、水質を改善するためには好気性微生物の成長を促進し、活動を活発化させる必要があることを突き止めてきた。

 今回は、(株)西研デバイズ(大阪市)および(株)安斉管鉄(横浜市)との共同で新型の超微細気泡(ナノバブル)を開発。この装置は本体を水上に浮かべ、湖底へ向けてナノバブルを発生させる仕組みになっている。また、太陽光発電パネル蓄電池を備えているため、給電なしで作動することができる。

 この実証実験により、ナノバブルが水質浄化するメカニズムの詳細を解明し、将来的には、琵琶湖の水環境改善に役立て、循環型社会(琵琶湖モデル)を構築することを目指している。