立教大学

立教大学の学生が「豊島区の都市政策に関する調査報告書」を作成――「文化芸術政策の動向」と「池袋駅周辺整備計画の進展」を追跡

大学ニュース  /  教育カリキュラム  /  学生の活動  /  地域貢献

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

立教大学(豊島区西池袋、吉岡知哉総長)ではこのたび、経済学部山縣宏之(准教授)ゼミナールの学生が、地元池袋駅周辺の都市計画の展開と豊島区の文化芸術政策の動向を追跡し、「豊島区都市政策に関する調査報告」(2010年9月~12月実施)をまとめた。学生自らが関係者に直接インタビューやアンケート調査を行い、文献学習にとどまらず一次資料をもとにオリジナルな調査をしているのが特徴で、都市政策の効果と課題を具体的に指摘している。報告書(A4判21ページ)は、地方自治体や調査機関、教育機関等に配布する予定。

 ゼミ学生は2班に分かれて「豊島区文化芸術政策の評価」と「池袋周辺整備計画の展開」との2テーマに取り組んだ。「豊島区文化芸術政策の検証」では、平成20年に文化長官表彰を受けた「豊島区の文化・芸術政策の展開と課題」について豊島区文化芸術課とNPO団体にインタビュー調査を実施。また、各種芸術団体等へのアンケート調査を行なった。その結果、豊島区には芸術活動の場を提供する多くの団体や政策メニューがあり、幅広いジャンルの芸術家が活動していることが分かった。それぞれの立場は異なるものの、経済的負担の軽減や活躍の場を求める声は多く、豊島区やNPO団体、芸術団体の関係をより親密にするなど、政策の質を高める必要性があると指摘している。

 「池袋周辺整備計画の検証」では、豊島区都市計画課等への聞き取り調査などにより、歩道と車道の整備が着実に進展していることを検証した。池袋駅周辺の「回遊性」を高めるため、西口と東口を結ぶ「東西デッキ」の建設やLRT(次世代型路面電車)整備計画は、大規模事業であり利害調整が難しく、実現までには長期間かかる可能性があると指摘。それよりも、駅歩行者空間の拡充や美化など、実現可能性の高い身近で小規模な整備を優先することで商業施設の魅力を高め、駅利用者のニーズに応えることを提案している。
 
▼本件に関する問い合わせ先
 立教学院企画部広報課
 〒171-8501東京都豊島区西池袋3-34-1
 TEL: 03-3985-2202