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北里大学では平成16年度より、1年生を対象としたキャリア教育科目「仕事と人生」を開講している。今年度からは新たな試みとして、「大学生活をどう過ごすか」というテーマを設置し、1年生と上級生との対話による授業を実施。上級生によるプレゼンテーションを受けて、1年生は自らのライフデザインの構築に挑んだ。
キャリア教育科目「仕事と人生」は、自分に与えられた時間と空間を認識し、自己の個性を理解した上で、将来の進路選択を含めた大学生活4(6)年間でやるべきことを自ら検討し、ライフデザインを構築できるようにすることを目的としたものである。授業はさまざまなフィールドで活躍する外部講師による講義と講演を組み合わせたオムニバス形式で行われ、同大卒業生が講師を務める回もある。受講生は年々増加し、今年は375名の履修があった。
今年度はさらに内容を充実させ、新たに「大学生活をどう過ごすか」というテーマを設置した。
このテーマでは、1年生と上級生との対話による授業を実施。1年生は、将来(仕事)をより充実させるために、勉強や部活動、サークル、アルバイト、卒業研究、留学、進学、就職などの課題を通して、学生生活をどのように過ごしていくかを上級生と共に考えていく。一方、メンターの上級生は、自分の過ごした学生生活を振り返り、1年生が目標を立て、実行に移すことができるように助言する。
7月22日に行った13回目の講義では、「学生生活を振り返り、1年生に伝えたいこと」というテーマで、4(6)年生らがプレゼンテーションを行った。
1年生は上級生の発表に対し、「色々な経験を積み、出会いを大切にしようと思った」「自分が大学4年生になった時、今日お話しいただいた先輩のように立派であるよう、日々自分を磨いていきたい」「勉強だけではなく、自分がチャレンジしたいことを積極的にやることが大切だと感じた」などと感想をつづっている。
上級生によるプレゼンテーションを受けて、29日2限の14回目の講義では、1年生が自らのライフプランとキャリアプランを描いた。「最終的な目標」「現在の自分」「1年後の自分」「卒業時の自分」「10年後の自分」について、図や絵を駆使してワークシートを作成。続く同日6限の15回目の授業では発表を行い、今後の大学生活や将来の展望を具体化させた。
なお、同大ではこれまでにも、「北里大学ジュニアアドバイザー(※)」による進路・就職相談会を開催するなど、先輩後輩の活発な情報交換が行われている。
※北里大学ジュニアアドバイザー(KJA)
就職活動を終えた最高学年の大学院生、学部生の有志メンバーの相談員で構成されており、後輩学生の就職活動の疑問などに答えている。年に3~5回開催される進路・就職相談会では、活発な情報交換や後輩への適切なアドバイスが行われ、参加者からも好評を得ている。
( http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1750 )
◆平成23年度 「仕事と人生」 授業内容
●第1回 陽 捷行 オリエンテーション
人生を時間と空間の立場からどのようにとらえるか、その人生の中で仕事をどう位置づけるかを考える。その中で個人と組織のあり方を思考する。
●第2回 鈴木牧彦 「いま、大学生は何を考える?」
大学生は何を考え、今をどのように過ごそうとしているのか、本学の学生調査と全国学生調査から見えてくる大学生像について考える。
●第3回 新村 拓 「生きることの意味を考える」
生きがいのある人生、働きがいのある仕事を見つけるためにすべきこと
●第4回 髙島博志 【水産学部(現:海洋生命科学部)卒業生】 講演
「仕事と人生―10年後のあなたのために」
●第5回 上田晶美 講演
「コミュニケーション上手に―コミュニケーションの基礎、自己紹介の仕方」
●第6回 上田晶美 講演
「未来予想図を描こう―年代別未来予想図:20代、30代、40代、50代、60代の私」
●第7回 上田晶美 講演
「就職マイウェイ―就職活動の現状:成功する人しない人」
●第8回 上田晶美 講演
「大学の設計図―1、2年、3、4年、5、6年のすごし方:学業とその他の活動」
●第9回 赤羽あゆ美 【医療衛生学部卒業生】 講演
「仕事と人生―大学生からの社会人へ。今、あなたにできること」
●第10回 中込啓一【薬学部卒業生】 講演
「仕事と人生―仕事は人を創りつづける」
●第11回 井上智香【理学部卒業生】 講演
「仕事と人生―経験により人はつくられる」
●第12回 佐々木洋武 【獣医畜産学部(現:獣医学部)卒業生】 講演
「仕事と人生―夢と実現。今の自分にできること」
●第13回 鈴木牧彦・小島佐恵子 「大学生活をどう過ごすか(1)」
これからの大学生活をどう過ごしたいか、どう過ごしたらよいかを考える。
●第14回 鈴木牧彦・小島佐恵子 「大学生活をどう過ごすか(2)」
これからの大学生活の計画を立て、発表する。
●第15回 陽 捷行 「大学生活と将来の在り方」
将来(仕事)をより充実させるために、大学生活をどのように生きるか考える。
▼本件に関する問い合わせ先
北里大学 就職センター
〒252-0373 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
TEL: 042-778-9746
FAX: 042-778-7988
E-mail: syusyoku@kitasato-u.ac.jp
URL: http://www.kitasato-u.ac.jp/syusyoku/service
大学・学校情報 |
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大学・学校名 北里大学 |
URL https://www.kitasato-u.ac.jp/ |
住所 〒108-8641 東京都港区白金五丁目9番5号 |
学校法人北里研究所が設置する北里大学は、北里柴三郎を学祖とする「生命科学の総合大学」で、「いのちを尊(たっと)び、生命の真理を探究し、実学の精神をもって社会に貢献する」ことを理念としています。2015年12月、大村智特別栄誉教授が「線虫感染症の新しい治療法の発見」によりノーベル生理学・医学賞を受賞。2024年7月、北里柴三郎博士が、20年振りに刷新される新千円札の肖像画に採用。 |
学長(学校長) 島袋 香子 |