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立命館大学理工学部教授・谷泰弘研究グループが電着ダイヤモンドワイヤの新しい製造技術を開発

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立命館大学理工学部教授・谷泰弘の研究グループは、LEDや太陽電池の製造過程で使用が急増している電着ダイヤモンドワイヤを高速で安定的に製造できる技術を開発した。

 最近のエコブームや電力消費節約の社会情勢もあり、LEDや太陽電池の需要が急速に増加している。
 LEDのサファイア基板や太陽電池のシリコン基板はインゴットと呼ばれる結晶体の塊からマルチスライス(多数枚切断)して製造されている。従来、その切断はピアノ線に砥粒(SiC)を懸濁したスラリー(加工液)をかけて切断が行われていたが、切断費用の減少・切断能率の向上・作業環境の改善等のため、最近はダイヤモンド砥粒をメッキによりピアノ線に固着した電着ダイヤモンドワイヤが使用されるようになり、その需要を急速に伸ばしている。
 しかし、電着ダイヤモンドワイヤは製造速度が遅く、安定して長尺のダイヤモンドワイヤを製造するのが難しいなど製造工程のいくつかの問題点により、供給不足を生じているのが現状である。
 
 立命館大学は、大学発ベンチャー企業の(株)ツールバンク(本社:滋賀県大津市 代表取締役社長:桐野 宙治)と共同で、安定的に高速製造が可能でコンパクトな電着ダイヤモンドワイヤ製造装置の研究開発を進めており、このたび顕著な研究成果が得られた。


▼本件に関する問い合わせ先
 ●立命館大学総合理工学院理工学部教授 谷 泰弘 研究室
  研究室 HP: http://www.ritsumei.ac.jp/se/%7Etani/
 ●立命館大学リサーチオフィス(BKC)
  TEL: 077‐561‐2815