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東洋大学が12月17日に国際哲学研究センター主催WEB国際講演会「ポスト福島の哲学-知の巨匠に尋ねる」を開催

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東洋大学では12月17日(土)に、国際哲学研究センター主催WEB国際講演会「ポスト福島の哲学-知の巨匠に尋ねる」を開催する。当日は、ストラスブール大学名誉教授のジャン・リュック・ナンシー氏(フランス)と、元ボーフム大学教授のベルンハルト・ヴァルデンフェルス氏(ドイツ)、そして東洋大学をインターネットで結ぶ。海外の哲学者たちは、3.11以降の「ポスト福島の哲学」に対しどう応えるのか、共に答えを探る。

 未曾有の大震災となった3月11日以降、生きることに対する価値観が大きく変化した。
 第一原子力発電所の発災は「福島」というひとつの地域で起こったことでありながら、地球的規模で大きな影響を及ぼしつつある。放射性物質による汚染とは、音も聞こえない、触れることもできない、味わうことも香りをかぐこともできない汚染であり、私たちが自分の健康を維持するために自分の「感覚」を頼りにはできないことを示している。共同体と個人との関わりの変化、後の世代に対する私たちの責任、日常生活における感覚・知覚を介した認識とその価値の下落――。これらの課題に対し、フランス・ドイツの哲学者たちはどのように応えるのか。

 当講演会では「今世紀最高の知性」と呼ばれるストラスブール大学名誉教授のジャン・リュック・ナンシー氏と、元ボーフム大学教授のベルンハルト・ヴァルデンフェルス氏をインターネットの向こう側に招く。フランスとドイツと本学をインターネットで結び、何千キロという距離を超えて三つの極からなる討論を開き、地球的規模の問題に世界規模の交流を通して答えを探って行く。 

 申し込み不要。日・独・仏の同時通訳を行う。

■日 時 2011年12月17日(土)18:00~20:30
■会 場 東洋大学白山キャンパス 井上円了ホール 
東京都文京区白山5-28-20   
都営三田線「白山」駅/東京メトロ南北線「本駒込」駅 徒歩6分
〔地図〕→ http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html

【東洋大学国際哲学研究センターとは】
 東洋大学国際哲学研究センターは、これまで同大大学院文学研究科が中心となって進めてきた研究プロジェクト「多元化した地球社会における新たな哲学の構築」が、文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択されたことにより、2011年7月に発足した。
同センターは「日本哲学の再構築に向けた基盤的研究」「東西哲学・宗教を貫く世界哲学の方法論研究」「多文化共生社会の思想基盤研究」というテーマからなる3つのユニットを組み、同大が有する「井上円了哲学」の現代的役割を国際的に発信するとともに、東西思想の差異するところを踏まえつつ、哲学研究の国際的なネットワーク形成を目指している。

※東洋大学国際哲学研究センターのホームページ
 http://www.toyo.ac.jp/rc/ircp/

▼シンポジウムの内容に関する問い合わせ先
 東洋大学国際哲学研究センター(担当:堀内)      
 TEL:03-3945-8374 
 E-mail: ircp@toyo.jp   

▼本件の取材・記事掲載に関する問い合わせ先
 東洋大学総務部広報課 (担当:川俣)
 TEL:03-3945-7571
 E-mail: mlkoho@toyo.jp

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