立命館大学

子どもたちの未来を津波から守りたい――立命館大学 生命科学部・長野正道教授が故郷の陸前高田市広田半島を題材にした防災教育教材を作成

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立命館大学 生命科学部の長野正道教授は、東日本大震災で被災した陸前高田市立広田中学校・小学校の教員などの協力を得て、防災教育教材(以下:教材)を作成し、同中学校・小学校の生徒・児童全員に250部を送付した。震災から約1年を迎える3月8日(木)に、長野教授が母校でもある同小学校を訪問し、教材の完成の報告を行う。

 将来、再び巨大地震が発生した際、二度と尊い多くの人命が失われないように、大津波について未来を作る子どもたちに伝えていくことを目的に、この間、長野教授が自らの故郷である広田半島で津波被害の文献およびフィールド調査を行ってきた。

 教材は、(1)長野教授が震災前に撮影していた海岸や被災した中学校付近の写真と、震災後の同じ場所の写真を対比し、津波被害状況を視覚的にまとめた部分、(2)津波が広田中学校を襲う場面を収録した映像(提供:岩手県警察本部)から津波を分析した部分、(3)岩手県立博物館が所蔵する歴史資料等をもとに、過去の巨大津波の教訓をまとめた部分などから構成されており、津波の地理的・歴史的な情報を知る生きた教材となっている。また、当日は広田中学校からの要望により、長野教授の専門分野である生命科学をテーマに、子どもたちへのエールを込めた記念授業も行う。

日時:2012年3月8日(木)13:05~14:45
場所:岩手県陸前高田市立広田小学校 (住所:岩手県陸前高田市広田町大久保9)
   ※現在、広田中学校は震災時の津波で校舎が被災したため、広田小学校を間借りして授業を行っている。

活動内容 13:05~13:50頃 防災教育教材の進呈
資料提供等でご協力いただいた吉家秀明・広田中学校長へ長野教授から防災教育教材の完成の報告
と進呈を行う。
13:55~14:45  記念授業「生き物の世界とコンピューターの世界」
広田中学校1、2年生51名が対象。長野教授の広田小、中学校時代の紹介、研究テーマである細胞性粘菌という生物の紹介など、生徒たちが未来に夢を抱けるような授業とする。

防災教育教材の概要
タイトル:「津波から身を守る 2011年3月11日東北地方太平洋沖地震津波から学ぶ
      -陸前高田市広田半島を舞台として-」
サイズ等:A4、カラー、34ページ
発行部数:250部
制作期間:2011年4月30日~2012年2月10日

▼本件に関する取材・内容についての問い合わせ先
 立命館大学生命科学部(長野) 
 携帯電話: 090-9391-7808
 TEL: 077-561-5069