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　学校法人北里研究所（柴忠義理事長）は、相模原市（加山俊夫市長）と児童精神科医療における専門医の育成とこの領域の地域連携に関する協定を締結した。北里大学医学部精神科学内に講座を設置し児童精神科医の育成を進めるほか、地域の精神科医療機関との連携を強化し、地域医療の向上を目指す。４月17日には北里大学相模原キャンパスにおいて、調印式が行われた。

　相模原市では、精神医学的・心理的な困難を抱えた児童・思春期の患者を対象とした専門医や医療機関が極めて少ない状況にある。子どもの心に関する相談機関などを通じて診療を申請しても半年以上待たなければならないケースがあるなど、専門性の高い児童精神科医の育成や地域医療連携の構築など、医療体制の充実が喫緊の課題となっている。

　こうした現状を踏まえ、今回の協定では北里大学医学部精神科学内に寄附講座「地域児童精神科医療学」を開設し、児童精神科医師養成プログラムの開発による専門医の育成、北里大学病院・東病院と地域の精神科医療機関との効率的な病診連携体制を構築する。また、同市の療育機関や相談機関への助言・指導や専門医の派遣、学校の養護教員や発達障害児などを持つ保護者へ向けた教育活動を行う。

◆相模原市寄附講座「地域児童精神科医療学」
【教育・研究内容】
　（１）児童精神科医師養成に関するプログラムの開発研究
　（２）市の児童精神関係相談機関等に対する児童精神科医による助言・指導
　（３）大学病院と地域精神科診療所等連携プログラムの構築研究
　（４）保護者・学校教員等への発達障害等理解向上プログラムの開発研究
　（５）児童精神科医療学等に関する教育活動
【実施期間】
　平成２４年４月１日～平成２７年３月３１日までの３年間

▼本件に関する問い合わせ先
　北里大学 医学部事務室総務課
　〒252-0373 相模原市南区北里1-15-1
　TEL：　042-778-7926
　FAX：　042-778-9262