龍谷大学

龍谷大学が、学生の成長を主軸とした“龍谷ブランド”コンセプトに基づく新ロゴマーク・スローガンを導入――学修意欲を高める機能を多彩に備えた新22号館も竣工

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龍谷大学では、このたび「第5次長期計画(2010-2019)」(以下「5長」)の施策の一つとして、同大で学ぶ学生の成長を主軸に置いたブランドコンセプトのもと、新しいロゴマークとスローガン「You, Unlimited」を導入した。加えて、通常の講義室や研究室、オープンスペースのほか、学生が教員との面談や自主学習・グループワークなど、多目的な用途で集い交流できる談話室といった学修意欲を高める空間を設けた、新棟(22号館)が完成した。

 龍谷大学(本部:京都市伏見区)では、2010年度から10年間の改革指針として策定した「第5次長期計画」(以下「5長」)に基づき、全学的な改革に取り組んでいる。
 とりわけ、“教育力のある大学を追求する”ことを優先し、2015年4月の農学系新学部の設置や、国際文化学部の深草キャンパス移転による国際化の推進などを含め、諸施策を推進中である。

 これら5長改革の施策の一つとして、昨年2月より「龍谷大学の新たなブランドの創造と浸透を目指したブランディング活動」に取り組んできた。
 この活動は、同大のめざす姿や価値をより明確に発信し、学内外のさまざまな人々の間で共有する取り組みである。5長に基づき、同大が将来像実現に向けて大きく変化する時機に併せて推進することで、社会からの期待感を高めるとともに、学内においては改革の実行を後押しし、社会的評価の向上やイメージの刷新を図ることを目的としている。
 そのために、「龍谷大学は、社会からどのような独自性や価値を有する大学として評価されたいか」という、ブランドの中核概念となるコンセプトを定めた。

 日本社会がパラダイム転換を迫られるなか、同大が高等教育機関としての使命を果たして社会から信頼を得るためには、とりわけ、第5次長期計画の冒頭でも述べている「教育力のある大学を追求する」ということが不可欠である。
 “龍谷ブランド”のコンセプト策定にあたっては、同大の「建学の精神」である「浄土真宗の精神」と、「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」という育成すべき人間像、長い歴史と伝統において培われてきた価値、5長の方向性、学内外のステークホルダーへの意識調査をもとに検討を重ねた。
 検討の結果、社会からのニーズと同大のめざす意志とが合致する「教育力」を強化すべき方向性と捉え、ブランドコンセプトは、同大で学ぶ学生の成長を主軸に置いたものとした。
 そして、この龍谷ブランドのコンセプトに込めた意志を象徴するものとして、第2学期(9月10日)より新しいロゴマークとスローガンを導入する。

 また、2011年に開設した政策学部や、2015年4月の国際文化学部の深草移転を見据えた全学的なキャンパス整備をすすめており、その一環として、このたび新棟(22号館)が完成。第2学期から利用を開始する。
 22号館は、通常の講義室や研究室に加え、学生がキャンパス内で長く時間を過ごすことのできるオープンスペースの他、学生が教員との面談や自主学習・グループワークなど、多目的な用途で集い交流できる談話室といった学修意欲を高める「場」を設けている。

 今後、同大の新しいロゴマークとスローガンをさまざまなコミュニケーションの場面で展開し、同大に対する社会からの認知や共感を高めながら、5長等諸改革をより一層推進し、社会的評価の向上を図っていく。


1.ブランディング活動について

 現在、第5次長期計画に基づき、さまざまな施策を展開する上で、現時点の龍谷大学が、“社会的からどのように認識されているか”といった立ち位置を明確にすることが、5長でめざす将来像実現に向けて不可欠であり、5長推進におけるガイドラインと位置づけるべく、ブランディング活動に着手した。
 2011年2月よりこの活動に着手し、起点として、学生、教職員、在学生の保護者、卒業生、高校生や他大学生、企業の採用担当者など、3,345名に調査を実施し、この結果を踏まえ、同大の意志と既得の価値、そして社会からのニーズを踏まえて慎重に検討を重ね、新ブランドのコンセプトを定めた。

(1)“龍谷ブランド”のコンセプトについて
 調査結果を踏まえ、“龍谷ブランド”の中核概念となるコンセプトは、教育力を高め、学生の成長を主軸に据え、学内的な概念としては、「一人ひとりの豊かな人間性と確かな知識を基盤に、本質を知り 未来に立つ」学生像とした。

 この学生像には、同大の学生一人ひとりが同大で共に学び、力を鍛え、未来に向けて成長していく姿として、次のような思いを込めて表現した。

 「龍谷大学の学生は、常に変化する社会にあっても、時流に流されることなく、未来を切り拓こうとする強い意志と情熱をもっている。
 また、多様で複雑な関係性の上に成り立つ社会にあっても、誠実かつ柔軟に、多様なものを受け容れる大きな包容力を備えている。
 だからこそ、培ってきた知識や経験を活かし、社会の変化や多様性のなかから、“何が本質か”を見いだすことができる。
 本質を知るからこそ、既成概念にとらわれることなく、勇気をもって新しい一歩を踏み出すことができる。」

 ここには、学生同士のつながりをつくるだけでなく、学生一人ひとりが、教職員との出会いによって、同大で学ぶことの楽しさや魅力を感じ成長してほしい、という同大の思いを表している。

 そして、このコンセプトとともに、龍谷大学が目指す3つの方向性を明確にした。

1 建学の精神による「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」人間教育
2 人間性と知的探究心が両立した能力の育成
3 多様性を受け容れる柔軟性を養い、グローバル社会に通用する力を育成

(2)新ロゴマーク・スローガンについて
 この“龍谷ブランド”のコンセプトに込めた思いを象徴するものとして、同大に新しいロゴマークとスローガンを導入する。

※新ロゴマーク参照

 新しいロゴマークは、深い知性を感じさせる品格を備え、赤い小文字の“r”は、Ryukokuの頭文字であるとともに、情熱をもち、しなやかな柔軟性を備え、力強く成長していく学生の姿を象徴している。
 また、その背景にあるシルバーの“U”は、Universityの頭文字であり、学生たちをしっかりと支えていく龍谷大学そのものを表している。

※新スローガン参照

 新しいスローガンは、龍谷大学が提供する知識や様々な経験を通じて、学生一人ひとりが無限の可能性を追求し、自らの未来を切り拓いてほしいという意味と、直接的に“You”と呼びかけることで、学生たち一人ひとりと真摯に向き合う龍谷大学の姿勢を表現している。
 また、創立以来、建学の精神を体現するために発展を続け、豊かな伝統を培ってきた同大の価値に加えて、5長の将来像に掲げる、“世界で躍動し、多文化共生を展開する大学”につながる新しいイメージを打ち出していく上で、このスローガンはふさわしいものであると考えている。

(3)今後の新ロゴマーク等の浸透活動について
 今年度第2学期(9月10日)より、新ブランドの浸透活動の一環として、様々なコミュニケーションの場面に、新ロゴマークとブランドスローガンを展開していく。
 9月10日当日は、大学WEBサイトにて動画による学長メッセージを配信し、新ブランドを訴求。学生には新ブランドへの理解促進とともに、愛着をもってもらうため、ブランド説明カードや学生手帳カバー台紙・ペンなどのグッズを配布し、併せてキャンパス内に新ブランドデザインによるバナーを掲出する。
 また、9月21日発行の卒業生・一般への情報提供誌(広報『龍谷』)や在学生による情報発信WEBサイト(RyukokuTALK)でのブランド特集、9月30日に開催されるオープンキャンパスで配布する願書やグッズ等への新ブランド展開等を予定している。


2.深草キャンパス 22号館の竣工 -多文化共生キャンパス作りにむけて-

 2011年4月に開設した政策学部及び政策学研究科の開設など、深草キャンパスにおける新たな教学展開に対応するとともに、2015年4月の国際文化学部の深草キャンパス移転を見据え、キャンパス全体の教育環境の更なる充実を図る施設として、22号館を竣工し、本日9月7日に竣工式を執りおこなった。

(1)学びのスタイルにあわせた多機能教室、交流スペースを提供
 地下2階に食堂、地下1階から地上3階に講義室、4階に政策学部教員研究室および大学院政策学研究科共同研究室を配置している。72名定員の小規模教室から400名定員の大規模教室まで、多様な規模の教室を整備するとともに、ワークショップ形式やグループ形式など多様な授業に対応する多機能教室を整備している。また、2階・3階のホールに机・イスを配置し、学生がキャンパス内で長く時間を過ごすことのできるオープンスペースの他、学生が教員との面談や自主学習・グループワーク等、多目的な用途で集い交流できる談話室といった学習意欲を高める「場」を設けている。

(2)環境に配慮したエコ施設
 省エネルギー対応として、屋上に太陽光パネル、1階玄関前に風力発電システムを設置し、自然エネルギーを活用している。また、テラスや天井から自然光の取り入れを行うほか、LED照明器具、断熱効果の高い複層ガラスや省エネルギー効果の高い空調機を導入している。

<施設概要>
名  称:22号館
所 在 地:京都市深草塚本町67
建物規模・構造:鉄筋コンクリート造 地下2階地上4階塔屋1階
建築面積: 2,659.11平方メートル
延床面積: 15,215.03平方メートル
設  計:株式会社 中村設計
施  工:株式会社 竹中工務店
工  期:2010(平成22)年12月15日~2012(平成24)年7月31日

▼本件に関する問い合わせ先
 龍谷大学学長室(広報)(担当:篭橋・篠田)
 TEL: 075-645-7882 

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