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東邦大学医療センター佐倉病院の看護師に、船橋市中央消防署から感謝状――心肺停止の男性に救命処置

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東邦大学医療センター佐倉病院(千葉県佐倉市)看護部の加藤綾看護師に、このたび船橋市中央消防署から感謝状が贈呈された。これは昨年11月、JR船橋駅前の歩道橋上で心肺停止状態に陥った男性にAEDによる救命処置を施し、適切な処置で人命を救った功績に対して贈られたもの。同氏は「私がこのような行動をとれたのは、院内のICLS(Immediate Cardiac Life Support)講習会を受講し、学びを深めていたからだと思います。これからも日々勉強に励みたいと思います」と話している。

【加藤看護師が行った救命処置について】
 2013年11月27日夜、加藤看護師はJR船橋駅連絡歩道橋上(船橋フェイスビル2階)で倒れている男性を発見した。そのときすでに京成船橋駅員によってAED(自動体外式除細動器)が持ち込まれていたが、まだ何も処置は行われていなかったため、同氏はすぐに男性の意識レベルや瞳孔、呼吸、脈拍などを確認。直ちに心肺蘇生措置が必要だと判断し、まず心臓マッサージを行った。その後、通行人に協力してもらいながら1度目のAEDを施行。救急隊の到着後は隊員と連携して心臓マッサージやバックバルブマスクによる換気、2度目のAEDなどを実施した。これらの処置により男性の状態は改善・安定し、無事に医療機関へ搬送された。

【加藤看護師のコメント】
 「私は医療従事者が人命救助することは当然だと思いますので、このように表彰していただくことには戸惑いも感じます。しかし男性がすでに社会復帰を果たされたことを知って、ひとつの命を救うことができた喜びと命の重さを実感しています。また、日々の勉強の大切さも再認識しました。というのも、私がこのような行動をとれたのは、院内のICLS講習会を受講し、学びを深めていたからだと思います。どのような状況でも『私は看護師です』と名乗り、冷静で的確な判断や医師の介助ができるように、これからも日々勉強に励みたいと思います」(看護部 加藤 綾)

【東邦大学医療センター佐倉病院における救命処置の教育や取り組み】
 当院では教育委員会のもとにICLSワーキンググループを設け、院内で定期的にBLS(Basic Life Support)およびICLS講習会を開催しています。医師・看護師のみならず、病院教職員全員を対象に行っており、日本救急医学会の認定証も発行しています。
 また新入職員に対しては、毎年の新人オリエンテーションプログラムにBLS講習を組み込み、AEDの取り扱いや一次救命処置について指導しています。(教育担当院長補佐 蛭田啓之)

▼本件に関する問い合わせ先
 東邦大学医療センター佐倉病院 事務部総務課
 〒285-8741 千葉県佐倉市下志津564-1
 TEL: 043-462-8811(代表)

5032 感謝状贈呈式は1月30日、船橋市中央消防署で行われた

5033 「路上や電車内などで急病人が発生した場合は、まずその場を離れずに協力者を集めて、それから救急隊に連絡を」と加藤看護師