東京工科大学

東京工科大学がキャンパスシステムをフルクラウド化――学生・教職員に対して付加価値を生むICT環境を実現

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学校法人片柳学園 東京工科大学(学長:軽部征夫、本拠地:東京都八王子市、以下東京工科大学)は、学内のICT(情報通信技術)環境をリニューアルし、業務システムのフルクラウド化を行う。

 今回のリニューアルで、東京工科大学の在学生・教職員は、情報基盤インフラで利便性の高いクラウドサービスが活用できるようになるとともに、運用をアウトソーシングして学内スタッフの運用負荷を最小化し、管理の手間を軽減することが可能となる。これにより、同大が本来の役割である学生向けサービスの強化に注力できる環境を目指す。
 新しいクラウドICT環境は、2014年春以降に提供開始予定。

 東京工科大学では2003年より、本格的なICTの活用に取り組んできた。八王子キャンパス全教室・全席への有線LANポートとコンセントの設置をはじめ、約7000人の在学生すべてにノートPCを必携とするなど、ICTを活用して学ぶための環境を整備している。
 しかし、構築から10年が経過し、新たな課題に直面。モバイルネットワークの普及に伴う管理外の無線LAN環境の散見など、運用管理が煩雑化し、負荷が高い状態が続いていた。
そこで同大は現環境の課題解決に向け、ネットワークを含むキャンパスシステム全体の大規模リニューアルおよびフルクラウド化の検討を行った。

 業務システムは、既存のオンプレミス(自社運用情報システム)の全廃を目指し、日本マイクロソフト株式会社の提供するIaaS「Microsoft Azure」上に新システムを導入。季節変動性の高い学校業務に合わせた柔軟なパフォーマンス対応、課金体系が実現できるようにした。クラウド環境を支えるネットワークは、米Ruckus Wireless社の製品によって、キャンパス内すべてをカバーする大規模な無線LAN環境を構築した。これに伴い、将来的には有線LANを全廃する予定である。

 教職員向けのメールや予定表、OfficeなどのソフトウェアはOffice 365に統一し、ペーパーレス化を図っている。またDynamics CRMを導入しActive Directory及びSharePointの管理から、最終的には学生カルテへと展開を進めていく予定。
 その他、専門ベンダーのノウハウを生かした複数のクラウドサービスを組み合わせることで、フルクラウド化を実現している。

 更にMicrosoft Azure上に、各システムのデータを集約して分析することで、さまざまな付加価値サービスを提供する「中核DB」を構築した。成績や出席率などを複合的に分析し、将来的には学生1人1人に合わせた課題設定など、細やかなサポートが可能となる。同大はこの仕組みによって、サービスの利便性を高めるための施策を積極的に展開していく予定。

▼本件の問い合わせ先
 東京工科大学
 TEL: 042-637-2111(代)

5227 Microsoft Azureサービス構成図