立命館大学

建物そのものが実験棟!理工系新棟「トリシア」が完成――立命館大学

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立命館大学は5月14日(水)、びわこ・くさつキャンパス(BKC)に完成した理工学部の環境都市系3学科(都市システム工学科、環境システム工学科、建築都市デザイン学科)の学生が主に利用する理工系新棟「トリシア」の竣工式および内覧会を開催した。

 「トリシア」は理工系の実践的な教育を実現し、建物自体を教材にするという新たな発想で建てられた環境教育棟である。

 「トリシア」には3つの特徴がある。1つ目は、建設にあたり理工学部の学生の意見をヒアリングすることで見えてきた「研究室や学年を超えた交流が可能となるスペースがほしい」という要望に対して、学生交流を生み出すための多様な「居場所」を設置したことである。大階段「イバショテラス」、交流スペースである「ラボカフェ」、学生と教員の交流を促す「ティーチングコモンズ」などが学生たちの動線に沿って設けられている。

 2つ目は、本学教員と企業が共同で開発した風力発電システム用風車、高性能建築外皮タイルなど最新の省エネルギー・環境負荷軽減等の技術や設備、建築材料など、建築・環境関連の新技術を導入していること。教員・学生が「被験者」となり、その効果検証や改善のための研究を進めることができる。

 3つ目は、学内外の連携強化。環境都市系の3学科が共通の建物の中に入り、これまで以上に教員・職員・学生の交流が促進される。また、企業から最先端の発想や技術を用いた設備をご協力いただいており、設備を利用した産学連携の推進も期待される。

 さらに屋上には、大学キャンパス内に設置される望遠鏡としては国内最大級の口径60cmの天体望遠鏡を設置した。天体望遠鏡は理工学部を中心とした研究に活用するとともに、地域の子どもたちや一般の方を対象とした観望会を実施し、地域交流も推進していく。

■立命館大学BKC理工学部新棟「トリシア(Tricea)」の名前の由来について
 「Tricea」の「Tri」はTrinityから引用し、「教員・職員・学生」の一体や「産・官・学」の連携を表す。また、「cea」には「Communication(人々の交流や共感とそこから生まれる憩い)」、「Experiment(実験や新しい事への挑戦)」、「Acquisition(知識・学問の習得)」の意味が込められている。

■理工系新棟「トリシア」建物概要
 構  造:鉄筋コンクリート造
 階  数:トリシア1 地上6階建
      トリシア2 地上3階建
 工事期間:2013年3月25日~2014年5月6日
 述床面積:6,958.41平方メートル

■理工系新棟「トリシア」の詳細
http://www.ritsumei.ac.jp/rs/category/tokushu/140430/tricea.html/

▼本件に関する問い合わせ先
 立命館大学広報課
 TEL: 075-813-8300

5366 教育・研究や地域交流などに用いる天体望遠鏡

5367 学生と教員の交流を促す「ティーチングコモンズ」

5368 理工系新棟「トリシア」の外観