東京家政大学

東京家政大学が狭山キャンパスに「かせい森のクリニック」を開院――小児・アレルギー科、小児神経内科(発達障がい)に特化したクリニック

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東京家政大学は10月1日、狭山キャンパスに「かせい森のクリニック」を開院した。同クリニックでは、小児・アレルギー科、小児神経内科(発達障がい)を専門に診療・研究する。診療は完全紹介予約制で、受診にあたっては医療機関や教育機関、子ども支援センター等からの紹介が必要。なお、同じ建物には60人収容の認可保育所「かせい森のおうち」(平成26年4月開設)があり、これら2つの施設は実習など学部教育にも活用されることになる。

 東京家政大学は、健常児だけではなく、特別な支援を必要とする子どもたちの可能性を引き出すことのできる保育者を養成することを目指して、2014年4月に子ども学部を新設した。近年、アレルギーや発達障がいなど長期的な管理が必要となる慢性疾患をもつ子どもが増えており、支援を要する子どもに専門的な対応ができる健康・医療・特別支援教育などの知識を持つ人材を育成する。

 このたび開院した「かせい森のクリニック」は、アレルギーや発達障がいをもつ子どもと保護者の支援を目的としている。また、学生が実習を行うことも予定しており、来院した患者や家族にどのように接したらいいか、どんな悩みを抱えているかなどをキャンパス内で学ぶことができる。

■発達障がい専門外来
 近年、かんしゃく、落ち着きがない、集団で行動できない子どもの存在が学童期のみならず幼児期から問題となっている。問題が山積している一方で、「発達障がい」専門医療機関は予約患者が満杯で、診察待ちに数ヵ月を要する場合が多い。また、教育の現場と交流する時間的余裕も少ないなど、さまざまな問題が全国に存在している。
 従来の病院型のような医療機関では受診を渋る気持ちが強い家族にとっても、受診しやすい環境を有する東京家政大学狭山キャンパス内クリニックの特殊性を活かし、従来の医療機関では実行しにくい相談業務(医療面接)を中心とした診療を行っていく。
 ・担当: 宮島 祐(同大子ども学部教授、日本小児科学会専門医、日本小児神経学会専門医)
 ・対象年齢: 幼児期から小学生を中心とする

■小児アレルギー専門外来
 近年、小児のアレルギー疾患は増加傾向にある。一方で、患者の要求を満たすだけの小児アレルギー専門医が未だ少ないのが現状である。東京家政大学かせいの森クリニックでは、疾患についての十分な説明を基盤とし、医師・保護者・患者の3者が一体となって行う診療を目指す。
 問診と診察を重視し、アレルギーという慢性疾患とどのように付き合っていくのか十分な時間をかけて説明する。
 ・担当: 岩田 力(同大子ども学部長・教授、日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医)
 ・対象年齢: 0歳からすべての小児期年齢層とする

◆かせい森のクリニック 施設概要
【住 所】
 埼玉県狭山市稲荷山2丁目15番1
【診療科目】
 小児・アレルギー科、小児神経内科
【診療日】
 月曜日 午後1時~午後4時 (※完全紹介予約制)
【電話予約】
 月曜日 午前9時~午後4時
 TEL: 04-2952-1639

▼本件に関する問い合わせ先
 東京家政大学 狭山学務部
 TEL: 04-2952-1621
 FAX: 04-2952-1631

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