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取っ手にかけるだけのキャビネットストッパー「OTTO(オットー)」を販売開始 ~法政大学デザイン工学部大島研究室の女子学生が「女子目線」で開発~

大学ニュース  /  学生の活動

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学校法人法政大学(東京都千代田区/総長:田中優子)デザイン工学部システムデザイン学科大島礼治教授研究室の学生が、このたび食器棚等の取っ手にかけるだけの簡単なキャビネットストッパー「OTTO(オットー)」を企画・開発し、株式会社セイムトゥー(東京都千代田区/代表取締役:加藤勇二)を通じて販売を開始した。

 「OTTO」は食器棚等の取っ手にかけるだけで、収納されている食器等が飛散することを防げる簡単なキャビネットストッパー。女子学生3人による女性ならではの視点が商品に多く反映されているのが特徴で、防災グッズとしてだけでなく、普段からインテリアとしても楽しめるよう、バラの花束をかたどったデザインを採用。また素材はナイロンの外部と高純度シリコンの二重構造で、割れにくく滑りにくいだけでなく、誤って口に入れても安全な素材を使用しているため、小さな子どものいる家庭でも安心して使用できる。

 2011年の東日本大震災の際に、奥原奏実さん(デザイン工学部システムデザイン学科4年)が地震の強い揺れにより自宅で食器棚の扉が開き食器が飛び散ってしまうという経験をした。その後、水上絢菜さん(同4年)・大澤香織さん(同4年)と3人でその経験を話していたときに、女性でも簡単に使える防災グッズの制作を思い立ち、大学1年生だった2012年の冬に全くゼロの段階から開発をスタート。約100パターンのデザインから機能性や安全性、そしてさまざまな寸法の戸棚に使用できる汎用性を備えた形状と材質のほか、防災グッズ売り場で目立つようなパッケージデザインを大島礼治教授のアドバイスを受けながら検討し、およそ2年間の試行錯誤を繰り返してこのたび商品化を実現させた。

 また商品名の「OTTO」は、取っ手に本商品を掛けた形状が似ていること、地震の揺れに「おっと!」と驚く状況にあっても女性が安心できるようにと願いを込め、「女性」や「安心」にまつわる単語を集めた中から選定した。

◆製品概要
【商品名】 OTTO(オットー)
【サイズ】 縦128mm×横126mm×厚さ6mm 重さ62g
【内 容】
・心材: ナイロン・ガラス繊維混合材
・コーティング: シリコン
【価 格】 2,759円(税別)※赤・白・緑の3色セット
【概 要】
 食器棚等キャビネットの取っ手にかけるだけで、地震などで扉が開くことを防げるキャビネットストッパー。開発した女子学生3人の「女子目線」のこだわりで、防災用品の機能性だけでなくインテリアとしても楽しめるデザインを追究した。
【販 売】
 東急ハンズ新宿店(東京都新宿区)・池袋店(東京都豊島区)・大宮店(埼玉県さいたま市)にて9月1日より販売中。
【企画・開発】 法政大学デザイン工学部大島研究室
【製造・販売】
 株式会社セイムトゥー(東京都千代田区永田町二丁目4番3号 永田町ビル5階 代表取締役:加藤勇二)
【指導教員】
・法政大学デザイン工学部システムデザイン学科 大島礼治教授
 東京芝浦電気株式会社(現東芝)にて、家庭電気製品・産業機器等のデザイン従事した後、多摩美術大学デザイン助教授などを経て、2004年より法政大学教授。専門は社会システムデザイン、コンセプトデザイン、インダストリアルデザイン。

▼本件に関する問い合わせ先
 法政大学 総長室広報課 吉田・二関(にのせき)
 TEL: 03-3264-9240
 E-mail: koho@hosei.ac.jp