武蔵野大学

武蔵野大学の学生が企業と協働し、企画・制作――CSRへの取り組みを記載した「Eblo Report」をリリース

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武蔵野大学(東京都西東京市/寺崎修学長)環境学部・佐々木重邦教授ゼミの学生3人はこのたび、ニッセイエブロ株式会社(東京都港区)が加盟する国連グローバル・コンパクトへ提出する活動報告書・COP(Communication on Progress)を制作する「COP制作プロジェクト」に参加。全工程にわたって学生が主体的に企画・提案し、制作のディレクションを行うスタイルで進行し、「Eblo Report」を完成させた。

 武蔵野大学では、2008年よりニッセイエブロ株式会社(東京都港区)と協働で、「ECO REPORT WAY 21」プロジェクトを実施している。これは、次世代の主役となる20代の若者(学生)たちが、企業の環境コミュニケーションツールのひとつである「CSR・環境報告書」を、若者たちの視点(「21の指標」)で分析・評価するというもの。分析・評価したレポートは、毎年12月に開催される日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ」にて発表し、企業のCSR・環境担当者や教育関係者、行政などから高い評価を受けている。

 今回の「COP制作プロジェクト」は、ニッセイエブロ株式会社が加盟する国連グローバル・コンパクト()へ提出する活動報告書・COP(Communication on Progress)の協働制作を、環境学部(学部長・矢内秋生教授)環境学科環境学専攻の佐々木重邦教授ゼミに依頼したことからスタート。「ECO REPORT WAY 21」活動の中心メンバーを務め、これまでの分析・評価の活動からステップ・アップし、自ら報告書を作成したいという強い思いを持った学生3人が参加することとなった。

 従来、このような取り組みでは、学生の役割は"お手伝い"的な作業になりがちである。しかし、今回のプロジェクトでは学生が主体的にアイデアを出し、企業の担当者と連携して、責任を持ってプロジェクトをやり遂げることを目標とした。
 9月28日から活動を開始し、コンセプトメーキングからラフデザイン、レイアウト構成、そして社員へのインタビューやアンケートによる調査を通しての取材、原稿案の執筆まで、すべて学生主導で行われた。

 佐々木教授は、「学生が直接企業の担当者と関わることで、実践的な活動機会を得ることができ、さらにその貴重な体験が学生の自信となり、成長を促すことができた。また、企業と連携した新たなゼミ活動の形を示すことにも繋がった」と説明する。

 今回のプロジェクトは、12月9日(木)~11日(土)の3日間、有明の東京ビックサイトで開催される「エコプロダクツ2010」に出展する同大ブースでも展示される。

※グローバル・コンパクト
 1999年に、コフィー・アナン国連事務総長(当時)が提唱し、2000年に国連本部で正式に発足した、持続可能な成長を実現するための自発的な世界的枠組み。賛同する参加企業は責任ある創造的なリーダーシップを発揮し、トップのコミットメントのもとに、「グローバル・コンパクト10原則(人権、労働基準、環境、腐敗防止)」と「ミレニアム開発目標」の実現に向けて努力を継続することを求めている。グローバル・コンパクトには、2009年12月現在、世界の6,893の企業・団体(日本の企業・団体100を含む)が参加している。

▼本件の報道に関する問い合わせ先
 武蔵野大学 総合企画部 広報室
 TEL: 042-468-3142
 FAX: 042-468-3322
 E-mail: kouhou@musashino-u.ac.jp