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東邦大学医学部の夏山診療所「西穂高診療所」が7月20日~8月18日までオープン――併設の西穂山荘では同診療所の医師らによる講演会も開催

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東邦大学医学部では、今年も夏山シーズンの7月20日(土)~8月18日(日)まで北アルプス・西穂高岳の稜線上に「西穂高診療所」(長野県松本市)を開設する。これは同大が毎年、夏山登山者の診療活動を行うために開設しているもの。期間中には併設の西穂山荘で、同診療所の医師らによる講演会も開催。夏山を訪れたすべての人が安全に登山を楽しめるよう、登山中の体調の変化や事故によるけがなどを防ぐためのアドバイスを行う。いずれも受講料無料、事前申し込み不要。

 東邦大学医学部では、50年以上前から毎夏、東邦大学医療センター3病院(大森・大橋・佐倉)の医師、看護師、および学生(医学科・看護学科)を「西穂高診療所」に派遣し、夏山登山者のための診療活動を行っている。例年、医師の派遣率はほぼ100%。これはわが国の夏山診療所の中では稀有な実績であり、今年も万全の体制を整えて7月20日(土)から8月18日(日)まで開設する。

 同診療所は北アルプス主稜線上の「西穂山荘」の別棟にあり、小手術室や宿泊室などを配している。新穂高ロープウェイをはじめアクセスしやすい環境が整っており、高所にも比較的スムーズに到達できるため、初心者も多く訪れる一方で、軽い高山病と見受けられる登山者が増加。また「持病があっても登山を楽しみたい」という中高年登山者も近年は多く、同診療所では「持病を悪化させないための診療」も重要な課題となっている。

 夏山を訪れたすべての人が安全に登山を楽しめるよう、西穂山荘では気象予報士が山の天気の特徴や判断方法、山の成り立ちなどについての講演会を夏山期間中に開催。また、同診療所の医師も山で起こりやすい病気やけがなどをテーマに講演を行い、登山中に健康を害したり事故に遭わないようにするための知識をわかりやすく伝えている。山での病気やけがは、登山者自身が気をつけることでほぼ100%予防できるため、講演を行うことによりその一助となることを目指す。

【東邦大学 西穂高診療所の歴史】
・1955年(昭和30年)開設。当時は旧山岳部のOBを中心としたボランティアが運営。
・1985年(昭和60年)4月より、同大医学部 西穂高診療所管理委員会の管理運営の下、同診療所運営委員会による活動がスタート。
・2005年(平成17年)11月、山岳医療の貢献に対し、松本警察署 北アルプス南部山岳避難防止対策協会から表彰される。

◆西穂高診療所 講演会スケジュール(会場: 西穂山荘 食堂)
 7月19日(金) 「山でおこる頭痛の話」藤岡 俊樹(東邦大学医療センター大橋病院 神経内科 教授)

●このほかに予定している医師による講演会(テーマ未定)
・7月30日(火) 渡邊 正志(東邦大学医療センター大森病院 医療安全管理部 教授)
・8月8日(木) 片桐 敏雄(東邦大学医療センター大森病院 消化器外科 助教)
・8月12日(月) 佐藤 真司(東邦大学医療センター大森病院 消化器内科 助教)
・8月16日(金) 小池 淳一(東邦大学医療センター大森病院 消化器外科 講師)

●粟澤 徹氏(西穂山荘常務兼支配人、気象予報士)の講演会
・7月12日(金)・25日(木)・29日(月)
・8月2日(金)・7日(水)・14日(水)・15日(木)

▼講演会に関する問い合わせ先
 西穂山荘
 TEL: 0263-36-7052
 http://www.nishiho.com/

▼プレスリリースに関する問い合わせ先
 東邦大学医学部 大森学事部 学事支援課 総務
 〒143-8540 東京都大田区大森西5-21-16 
 TEL: 03-3762-4151(代表) 内線2224、2229
 http://www.lab.toho-u.ac.jp/med/nishiho/index.html


4435 昨年の入山時の様子

4436 学生が医療器具を背負って登山

4437 ヘリコプターでの物資搬入

4438 西穂高診療所