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神奈川大学が神奈川県・県内事業者と連携して耐震シェルター「安全ボックス」の強度実証実験を実施

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近い将来にその発生が予測されている首都圏直下型地震等の減災への取り組みとして、神奈川県安全防災局安全防災部と神奈川大学工学部建築学科、そして神奈川県内の建設事業者の連携により、耐震シェルター「安全ボックス」の強度実証実験が行われた。

 この産官学連携の取り組みは、去る2013年9月1日の防災の日に、荏本 孝久 教授(工学部建築学科)が黒岩 祐治 神奈川県知事と対談を行ったことをきっかけに、県内事業者の耐震シェルターの強度実証実験に神奈川大学が協力をするという形で実現した。

 実験対象となった耐震シェルター「安全ボックス」は、株式会社アップルホーム(横浜市都筑区 /代表取締役: 田尻 正吉)製のもので、木造住宅等の倒壊による被害を防ぎ、人命を守ることを目的に開発された耐震システム。既に「東京都 平成25年度 安価で信頼できる木造住宅の『耐震改修工法・装置』」の装置部門として選定を受けていたが、今回の加力実験は水平方向の耐力の確認を目的として実施され、本実証実験により水平方向への強度についても、その構造計算以上の強度が確認された。
 なお今回の実証実験は、島﨑 和司 研究室(工学部建築学科)を中心に、同大教務技術支援課、産官学連携推進課のサポート体制のもと、建築学科構造実験室において行われた。

 県内の木造住宅密集地域の一つである横浜市神奈川区にキャンパスを置く同大にとって、行政・事業者と相互協力し、地域全体の減災を図ることは大変重要であり、今後も産官学の連携を強化し、地域の防災・減災に取り組むことが期待される。


【(株)アップルホーム社製「安全ボックス」強度実証実験】

●実験日: 2014年3月27日

●実験場所: 神奈川大学 横浜キャンパス 12号館
         (建築学科構造実験室)

●実験内容: 水平加力装置による載荷実験ほか

▼本件に関する問い合わせ先
 神奈川大学 広報部 
 TEL: 045-481-5661(代表)