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グローバルCOEプログラム【現象数理学の形成と発展】採択の明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)が「Ph.D.プログラム入学試験」を実施

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【現象数理学の形成と発展】が文部科学省のグローバルCOEプログラムに採択された明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)では、2009年4月入学において、Ph.D.プログラムでの教育及び研究指導を受ける大学院生(博士後期課程)を選抜する「MIMS Ph.D.プログラム入学試験」を実施する。

 「MIMS Ph.D.プログラム入学試験」は、明治大学大学院理工学研究科の入学定員の一部を使って行われるもので、試験に合格し入学した者は、理工学研究科のいずれかの専攻に学籍を置きながら、先端数理科学インスティテュート(MIMS)Ph.D.プログラムでの教育及び研究指導を受けることになる。
 なお、経済的支援(正式決定は10月上旬予定、変更の場合あり)としては、(1)入学者のうち特に優秀な者1名を「日本学術振興会特別研究員DC」(グローバルCOEプログラム)として採用、(2)(1)を除く入学者のうち希望者全員を「グローバルCOE博士課程研究員」として採用、(3)入学者全員について、入学後3年間を通じ学費を全額免除する方向で検討している。

●現象数理学とは

 生物の進化に見られるように、不確定なゆらぎを経て自己組織化しダイナミックに変化しながら発展していく複雑なシステムは、生物界のみならず発展する社会や変化する自然界においても現れる。これらの背後に潜む強い非線形性が次第に明らかになり、同時に膨大なデータ(情報)の収集も可能となった現在、このようなシステムを解き明かし理解することが、いま数理科学に託された緊急課題である。
 その解決の鍵は、モデルの構築とその数理解析的方法論に重点を置いた、現象解明を明確なミッションとする現象数理学の革新にある。本拠点では、明治大学の附置研究機関である「先端数理科学インスティテュート(MIMS)」を教育研究の基盤とし、社会、自然、生物の複雑現象の研究に焦点をしぼり、これまで様々な分野で用いられてきた現象を定量的に再現することを目的とした忠実モデルを見据えつつも、現象の本質を見抜き理解する抽出モデルの構築をかなめとする新しい現象数理学の形成を目的としている。

●MIMS Ph.D.プログラムの概要

 グローバルCOE【現象数理学の形成と発展】の博士後期課程における教育の中心となるのは、明治大学研究・知財戦略機構の附置研究機関である「明治大学先端数理科学インスティテュート」(MIMS)における「Ph.D.プログラム」である。
 同プログラムは、明治大学大学院の「MIMSコースワーク科目」と、連携大学である広島大学大学院数理分子生命理学専攻博士後期課程における「提案型研究」への参加及び「MIMS研究指導プログラム」により構成される。

 「MIMSコースワーク科目」は、同大学院に横断的に設置されている「博士後期課程プロジェクト系科目」と「研究科間共通科目」をその柱としている。「博士後期課程プロジェクト系科目」には、MIMS所員がコーディネートする「先端数理科学インスティテュート科目群」が設置され、非線形非平衡系及び非線形時系列の各現象数理学について、高度で専門的な知識・技術を日本語及び英語により教授し、複眼的視野を養う。
 また、研究科間共通科目「国際系科目群」には、学術英語コミュニケーション及び英文学術論文研究方法論が設置され、ネイティブによる英語表現能力の強化科目を設置し、国際的にも通用する研究者の育成を目指す。また任意に在学中の数ヶ月間、広島大学大学院への国内留学を実施し、学生が自分自身で研究課題を企画立案し、その成果を報告するという「提案型研究」がオプションカリキュラムとして用意されている。

 一方、「MIMS研究指導プログラム」は、テーマに応じて、現象数理学の横軸となる「モデリング」「数理解析」「シミュレーション」の分野より各1名のMIMS所員・研究員が選出され、「研究指導チームフェロー」を組み、各学生に融合的な研究指導を行う。
 主たるコースは、生命・生物現象を主とする「非線形非平衡系コース」と、経済・金融・自然現象を主とする「非線形時系列コース」で、学生はこれらのコースに属し、現象数理学「横断教育プログラム」と「実践プログラム」を段階的に学んでいくことになる。

  以上のコースワーク要件を満たし、研究指導プログラムを受け、一定の水準をクリアした場合には学位請求論文を提出することができ、審査に合格した者には博士の学位が授与される。

▼明治大学先端数理科学インスティテュート及びグローバルCOEプログラムの詳細については、以下のURLを参照のこと。
 http://www.mims.meiji.ac.jp/index.html

◎「MIMS Ph.D.プログラム入学試験」の概要
【募集人数】
5名(受入研究科:理工学研究科 博士後期課程)

【出願方法】
○出願期間(A方式・B方式共通)
  I期入学試験:2008年10月13日(月)~2008年10月24日(金)
  II期入学試験:2009年1月20日(火)~2009年1月30日(金)
○入学試験日・試験会場(A方式のみ)
  I期入学試験 本選考:2008年11月15日(土)
  II期入学試験 本選考:2009年2月25日(水)
○試験会場
  明治大学生田校舎
  会場・試験時間等の詳細は、受験票送付時に通知
※B方式志願者(外国人留学生対象)は書類選考のみ(来校の必要なし)
○合格発表日
1.第一次選考合格発表日(A方式のみ)
  I期入学試験:2008年11月6日(木)
  II期入学試験:2009年2月10日(火)
  合否結果の通知は、志願書に記載された住所宛に郵送する
2.本選考合格発表日(A方式・B方式共通)
  I期入学試験:2008年11月24日(月)
  II期入学試験:2009年2月28日(土)
  合格通知は、志願書に記載された住所宛に郵送する

▼本件に関する問い合わせ先
 明治大学 教学企画部グローバルCOE推進事務室
 〒214-8571 神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1
 TEL: 044-934-7661