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今春新設の大学院「政策創造研究科」が多彩な展開──法政大学

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2008年4月に開設した法政大学大学院 政策創造研究科が多彩な展開を見せている。長野県の“すわ地域『おこし塾』”に、信州大学や諏訪商工会議所と連携して当たるほか、来春には静岡にサテライトキャンパスを開設予定。市ケ谷キャンパスで開催している講演会も好評だ。

 法政大学に2008年4月に設置された大学院政策創造研究科は、同大初の独立大学院(学部組織を持たない大学院)。「公共政策創造群」「都市政策文化創造群」「地域産業政策創造群」の3分野にわたる9つのプログラムで、政策づくり、地域(都市)づくり、産業創出を担う高度専門職業人および専門的知識と実務能力を兼ね備えた研究者を育成している。

 政策センスを磨くための自治体などと協力したプログラムをはじめ、中央官庁の政策担当者や自治体首長、各分野の識者を招いたレクチャー形式の講義やグループディスカッションなど、実践的なカリキュラムを盛り込んだ授業は特徴的だ。また授業は、有職者にも仕事と学業の両立ができるように、都心の市ケ谷キャンパスで平日夜間と土曜日に開講している。

 さらに、設置半年ながらも、次々と斬新な試みを展開している。たとえば、信州大学や諏訪商工会議所と連携した諏訪地域「地力・知力アップ人材育成講座」“すわ地域『おこし塾』”がそれだ。平成20年度文部科学省「専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム」の選定を受けたプログラムで、諏訪地域の“地域おこし”に関心のある方を公募し、人材育成を図る。諏訪商工会議所内の施設で11月13日のオリエンテーションを皮切りに、1年半の期間で実施している。

 また、来春(2009年4月)からは、大学院イノベーション・マネジメント専攻とともに静岡市産学交流センター内にサテライトキャンパスを設け、正規課程の授業を実施していく。10月には静岡市と、地域産業振興と人材育成に関する連携、協力に関する協定書の調印式を結んだ。サテライトキャンパスでは、先行して公開特別講座もこれまで9回開催、公開授業も1月まで実施している。

 このほか市ケ谷キャンパスでは、公共政策、都市政策、地域産業政策など各分野の講演会やシンポジウムを随時開催している。12月6日には「音楽コンテンツの創造現場」と題したシンポジウムを開催。第一線で活躍するクリエーター(音楽プロデューサー、作詞家、ロック奏者)を招き、「創造現場」での各アクター間のコミュニケーションや意志決定メカニズムについて伺った。1月17日にはNPO関連のシンポジウムも予定している。

◎法政大学政策創造研究科ホームページ
http://chiikizukuri.gr.jp/main.html

◎すわ地域おこし塾ホームページ 
http://chiikizukuri.gr.jp/suwa/mttopics/

▼本件に関する問い合わせ先
 法政大学 大学院政策創造研究科担当  
 TEL: 03-5228-1640

【写真説明】
(上)静岡サテライトオフィスの受講風景
(下)すわ地域『おこし塾』の様子

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