立正大学

地域通貨「くまがやありがとう券」と交換。キャンパスの落ち葉から堆肥を作り、熊谷市内の緑化を応援する「立正エコ堆肥プロジェクト」がスタート――立正大学

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立正大学熊谷キャンパスではこのたび、くまがや地域通貨研究会からの協力依頼を受け、公益信託熊谷環境基金の助成のもと「立正エコ堆肥プロジェクト」に取り組む。これは、キャンパスの落ち葉を地元の有機農家の協力により市民の手で堆肥化し、「緑のカーテン」づくりに取り組む家庭に配布することで、熊谷市の温暖化対策の推進を図るというもの。完成した堆肥は袋詰めし、市内各地で地域通貨「くまがやありがとう券」と交換する予定だ。

 地球温暖化、ヒートアイランド対策の一環として建物の壁面緑化が注目され、全国の各地で「緑のカーテン」による緑化、室温上昇抑制の取り組みがなされている。
 特に、日本最高気温40.9度を記録し、「ヒートアイランド対策推進都市」を宣言した熊谷市では、「あっぱれ! 冷ませ緑のカーテン推進事業」「熊谷市グリーンカーテン・コンテスト」などを実施し、市民レベルで取り組める「緑のカーテン」を推進している。

 武蔵丘陵森林公園の近隣に位置し、東京ドーム8個分に相当する約35万平方メートルの広大な土地を有する立正大学熊谷キャンパスでは、“緑と共生するエコキャンパス”を目指し、これまでにもさまざまな取り組みを実施してきた。2008年からは大学として唯一のSEGES(シージェス:社会・環境貢献緑地評価システム)に認定(※1)されており、地域環境の保全に貢献している。

 こうした中、同キャンパスではくまがや地域通貨研究会からの協力依頼を受け、公益信託熊谷環境基金の助成のもと、「立正エコ堆肥プロジェクト」を実施する。これは、秋になると大量に発生するキャンパスの落ち葉を、市内の有機農家や大学生ボランティアの協力で堆肥化し、「緑のカーテン」などに取り組む家庭に配布することで、熊谷市内の温暖化対策を推進するというもの。
 堆肥化に際しては、市内で有機農業を営む深谷農場に堆肥化スペース(約100平方メートル)を無償で提供いただき、定期開催する「農業体験オープンデー」などの機会に、市民や学生が堆肥の切り返し作業を行う。完成した落ち葉堆肥は袋詰めし、市内各地で「立正エコ堆肥」として市民通貨「くまがやありがとう券(※2)」と交換することができる。

 同プロジェクトでは来年の2月までに堆肥1,000袋を作ることを目標としている。また、緑化を啓発するメッセージを込めた新しいデザインの「エコ堆肥版 ありがとう券」を5,000枚印刷し、イベントや切り返し作業の参加者などに随時配布する予定だ。

※1 大学では初の「SEGES」の認定を受けた熊谷キャンパス
 参考: http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1624

※2「くまがやありがとう券」について
 熊谷市民団体のボランティアや市民活動イベントなど、“まちに良いこと”に参加することでもらえる地域通貨で、単位は「emi(笑み)」。市内の協力店に渡すと、さまざまな割引や特典を受けることができる。今年の12月からは、立正大学熊谷キャンパス内の学生食堂でも特典が受けられるようになる。また、地域通貨「くまがやありがとう券」には立正大学のマスコットキャラクター「モラりす」が使用され地域の方に大学に対する親しみやすさに一役買っている。

▼本件に関する問い合わせ先
 立正大学 学長室政策広報課
 東京都品川区大崎4-2-16
 TEL: 03-3492-5250
 FAX: 03-5487-3340
 E-mail: ppi@ris.ac.jp
 http://www.ris.ac.jp/

1750 くまがやありがとう券(見本)

1751 落ち葉を集める学生と市民の方々