駒澤大学

ココロのバリアを溶かす ヒューマンライブラリー事始め――駒澤大学 坪井健ゼミが日本初のヒューマンライブラリー書籍を出版

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駒澤大学文学部社会学科社会学専攻の坪井健ゼミでは、3月20日に『ココロのバリアを溶かす ヒューマンライブラリー事始め』(人間の科学新社/1500円)を出版した。これは、ヒューマンライブラリー「生きている図書館」開催や、開催に向けての活動を通じた研究・ゼミ活動をもとに作成されたもの。同ゼミの3、4年生が共同執筆したこの書籍は、日本初の「ヒューマンライブラリー」関連書籍となる。

 「ヒューマンライブラリー(リビングライブラリー)」とは、身体に障害を持つ人や、性同一性障害者、薬物依存症、ホームレスといったマイノリティの人々が「本」=「語り手」となることで、読者である一般人の先入観や偏見を解き、相互理解を深めてもらうことを目的としている。

 駒澤大学 文学部社会学科 坪井健ゼミでは、和名「生きている図書館」という名称で、ヒューマンライブラリー開催のための準備を進めてきた。今年度のテーマは「高大連携と震災支援を絡めた地域貢献」。同大の附属高校である駒澤大学高等学校の生徒もスタッフとなり、昨年9月に「第2回 生きている図書館@駒澤大学&駒大高校 ―高大連繋と震災支援を絡めた地域貢献イベントとして―」の共同開催を実現した。今回は、学生が震災ボランティア経験者として、自ら「本」となって語るという企画も取り入れた。

 しかし、「本」=「語り手」を探し、依頼することは簡単なことではない。イベントではマイノリティの人々や震災救援活動従事者、被災者らに「語り手」として参加してもらったが、震災ボランティアを通して知り合った自衛隊員や消防隊員に参加を依頼するためには、組織の許可をとらなければならず難航したという。また、広報活動および協賛金の呼びかけなどでは、地元商店街の人々の協力を得て行った。

 同ゼミはこれらの活動を題材に、経済産業省主催「社会人基礎力グランプリ」関東地区予選大会に「高大連携の地域貢献イベント『生きている図書館』開催を通じての社会人基礎力の育成」というテーマで出場。参加32大学とのコンペティションで、見事準優秀賞に輝いた。

 さらに、3月20日にはこれまで「生きている図書館」を成功させるために取り組んだ研究・活動をもとに『ココロのバリアを溶かす ヒューマンライブラリー事始め』(人間の科学新社/1500円)を出版した。ゼミの3、4年生が共同執筆したこの書籍は、日本初の「ヒューマンライブラリー」関連書籍となる。ヒューマンライブラリー普及のための一翼を担う同ゼミの活動に今後も期待が寄せられている。

▼本件に関する問い合わせ先
 駒澤大学 総務部広報課
 〒154-8525 東京都世田谷区駒沢1-23-1
 TEL: 03-3418-9828
 FAX: 03-3418-9017
 E-mail: koho@komazawa-u.ac.jp
 http://www.komazawa-u.ac.jp/