工学院大学

工学院大学が4Kを8K表示へと変換可能な超解像技術を世界で初めて開発――従来の理論的限界を超えた、これまでにない鮮明な高解像度画像を実現

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工学院大学情報学部情報デザイン学科合志清一教授の研究グループは、テレビ信号4Kを8K表示へとリアルタイムに処理する、先進的な超解像技術の開発に世界で初めて成功した。これは、従来の理論的限界を超える高精細化の技術を応用した取り組みで、株式会社計測技術研究所(本社:横浜市、代表取締役社長:田中忠雄)との共同開発により実現したもの。

 昨年発表した4Kによる超解像技術は、すでに多くの放送・映像メーカーからも高く評価されており、国際的にも注目されている。その技術をベースに、今回の8Kによる超解像技術においても、一般的には用いられていなかった、独自の非線形信号処理方式を採用することで、かつてないレベルの高精細化を実現し、ボケ感のないくっきりと鮮明な8K変換映像の生成を可能にした。この方式は、テレビ信号のナイキスト周波数を超える高精細成分の画像を再生可能することで実現している。

【一般公開は、音と映像と通信のプロフェッショナル展 『Inter BEE2013』】
 新開発の超解像技術は、11月13日~15日の3日間、幕張メッセで開催の 「Inter BEE2013」において、株式会社計測技術研究所のブース(ブース番号:ホール7/7001)で展示する。同技術は、ハイビジョンテレビ、4K・8Kテレビをはじめ、監視カメラ放送設備、映画設備、内視鏡、画像・映像復原などの応用が期待できるため、同大は産学連携によりこの技術の活用を推進していく。
 >> Inter BEE2013  http://www.jesa.or.jp/jp/press/detail.php?id=68
 
<参考情報>
■4Kテレビ : フルハイビジョンの4倍の表示画素数を有する高画質化のテレビ。フルハイビジョンテレビの画素数は横1920×縦1080で、4Kテレビは横3840×縦2160。
■8Kテレビ : 表示画素数が、フルハイビジョンの16倍、4Kテレビの4倍の表示画素数を有する高画質化のテレビ。8Kテレビの画素数は、横7680×縦4320。
■ナイキスト周波数:ある信号を標本化するとき、そのサンプリング周波数 fs の 1/2 の周波数のこと。

▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人 工学院大学 総合企画部広報課 担当:佐野・関根・山口
 TEL: 03-3340-1498
 FAX: 03-3340-1648
 E-mail: gakuen_koho@sc.kogakuin.ac.jp

4712 4Kから8Kへ変換処理した画像