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今年1月に国の重要文化財に指定された埼玉県東松山市の「箭弓稲荷神社本殿・幣殿・拝殿」の指定書伝達式開催。学術調査を担当したものつくり大学の建設学科 横山研究室(横山晋一教授)が大きな貢献!

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2024年3月7日(木)、埼玉県東松山市にあるガーデンホテル紫雲閣にて箭弓稲荷神社の国指定重要文化財指定書伝達式が実施されました。式には2013年から2015年にかけて学術調査を担当したものつくり大学(埼玉県行田市/学長:國分泰雄)建設学科 横山研究室の横山 晋一教授が出席し、建物調査の研究報告を行いました。

 同神社は2012年、創建1300年を迎え、記念事業の一環で保存修理・耐震工事(2013~15年)を実施しました。ものつくり大学の建設学科 横山研究室(横山晋一教授)が本格的な学術調査研究を行い、洗練された彫刻技法や断片的でしか判明していなかった社殿の経歴などが明らかになりました。その報告書が重要文化財指定の答申につながりました。
 横山教授は、これまでも国内に所在する歴史的建造物の修復設計監理並びに、調査研究に携わってきました。地域に根付く歴史的建造物の保全に研究室を挙げて参画し、一線で即座に活躍できる建築技術・技能者の育成に努め、学生と共に推進しています。
 伝達式に出席した横山教授は「近世における権現造形式社殿の最後を飾る集大成として見て取れる。調査研究の成果が認められて大変うれしい。10年前の研究活動ではあるが、頑張ったかいがあった。国の宝なので、後々まで継承してもらいたい」と話しました。

<埼玉県教育局文化資源課 報道発表資料より引用>
東松山市「箭弓稲荷神社」の国の重要文化財指定について
・内外の装飾の対比が際立つ江戸後末期の関東を代表する神社社殿
箭弓稲荷神社 本殿・幣殿・拝殿 1棟
・所有者:宗教法人 箭弓稲荷神社
・所在地:東松山市箭弓町2丁目5番14号
・特 徴:江戸後期から末期の関東地方において、有数の規模を誇る権現造(本殿と拝殿をつないだ神社建築様式)の社殿。天保6年(1835)建立の本殿と幣殿、同11年の拝殿からなります。熊谷を拠点とする大工棟梁飯田和泉藤原金軌と、同じく熊谷で上州の彫物大工の系譜をひく飯田仙之助が手掛けた社殿は、素木とする外観の随所に精緻な彫刻を施しており、この時代の特徴をよく示しています。一方、本殿内部は絢爛豪華な極彩色を施し、幣殿・拝殿内部の彩色や絵画、彫刻も質が高く、外観と好対照をなしています。
 本社は、江戸後末期の関東を代表する神社建築と して高い評価を受けました。

<参考>
・ものつくり大学 https://www.iot.ac.jp/news_all/20240308_1/
・文化財建造物修復学研究室(横山 晋一研究室): https://www.iot.ac.jp/building/yokoyama/
・埼玉県 https://www.pref.saitama.lg.jp/f2216/news/page/news2023112401.html
・箭弓稲荷神社 https://www.yakyu-inari.jp/

▼本件に関する問い合わせ先

ものつくり大学 広報地域交流係

TEL

: 048-564-3906

E-mail

koho@iot.ac.jp

DSC00946.JPG 左から横山教授、前原宮司、森田東松山市長

DSC00958.JPG 箭弓稲荷神社 国指定重要文化財指定書伝達式

DSC01007.JPG 箭弓稲荷神社(埼玉県東松山市)