京都精華大学

京都精華大学が5月24日まで特別展「冒険と奇想の漫画家・杉浦茂101年祭」を開催

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京都精華大学では、5月24日(日)まで京都国際マンガミュージアム特別展「冒険と奇想の漫画家・杉浦茂101年祭」を開催している。「にこにこ!へんてこ!ほがらか!」をキーワードに、現代日本のクリエーターたちに多大な影響を与えた、ユカイでフシギな“杉浦ワールド”を再現する。

 読むと思わず笑顔がこぼれるほがらかさと、常識を揺さぶられる奇想天外さで、昭和初期~30年代に児童漫画界で活躍し、赤塚不二夫ら後進の漫画家だけでなく、音楽家や写真家、小説家など多方面のクリエーターに影響を与えた杉浦茂(すぎうらしげる)。ポップでモダンなセンスは、いま見ても古びておらず、見る人に新鮮な驚きを与える。

 2009(平成21)年は、氏の生誕から101年目に当たる。同氏の漫画のキャラクターでおなじみの人差し指と小指を立てたポーズを「101」に見立てて、京都国際マンガミュージアム(※)にて「冒険と奇想の漫画家・杉浦茂101年祭」展を開催。「にこにこ!へんてこ!ほがらか!」をキーワードに、オールドファンだけでなく同氏の作品を知らない今の若い世代の方にも体感的に楽しんでもらえるよう、ユカイでフシギな杉浦ワールドを再現する。

 展覧会では貴重な原画や印刷物資料を多数展示するほか、展示会場限定オリジナルグッズの販売、杉浦キャラクターのハンコでつくるオリジナルエコバック作りなども体験できる。

(※)京都国際マンガミュージアム: 京都市と京都精華大学の共同事業として、閉校された元龍池小学校の跡地を活用し、2006年11月に開館(館長 養老孟司)。博物館的機能と図書館的機能を併せ持ち、いまや世界から注目されているマンガの収集・保管・展示およびマンガ文化に関する調査研究および事業を行うことを目的としている。

◎京都国際マンガミュージアム特別展 冒険と奇想の漫画家・杉浦茂101年祭
■期 間: 2009年3月20日(金・祝)~5月24日(日)
■会 場: 京都国際マンガミュージアム 2階 メインギャラリー
■料 金: 大人1,000円、中高生500円、小学生200円
     ※この料金には、ミュージアム入場料(大人500円、中高生300円、小学生100円)を含む。
■展示内容:
 (1)杉浦ワールド体感ゾーン
    人気キャラクターの等身大ポップや、大ガマに乗った地雷也、奇想天外「真田城」パノラマなど。いずれも記念撮影OK。
 (2)お宝展示ゾーン
    ご子息の杉浦勉氏からお借りした貴重な原画60点や、野口文雄氏のコレクションから別冊付録など印刷物資料100点以上、そして横尾忠則氏や藤原カムイ氏、永野のりこ氏やちばてつや氏などマンガ家を中心とした各界著名人が杉浦茂に捧げたトリビュートイラスト101点を展示。
 (3)読書&ショップゾーン
    レアな未復刻・未単行本作品(14作品計1,000ページ以上)を特別に復刻。会場内でお読みいただき、欲しい本は会場内ショップでも購入可。

【杉浦茂(すぎうら・しげる) 氏 プロフィール】
 1908(明治41)年-2000(平成12)年。東京生まれ。
 洋画学校に学んだ後、「のらくろ」で知られる田河水泡に師事。戦前戦後を通して児童漫画界で活躍し、特に少年向けの冒険漫画で大人気を博した。ほがらかな画風と斬新な奇想、ダジャレや落語といった古典的な世界と、スペインの画家サルバドール・ダリを意識したシュールな作風など相反する要素が渾然となった作品で、後進のクリエーターたちに多方面で影響を与え、漫画家の赤塚不二夫、小説家の筒井康隆、音楽家の細野晴臣など、各界に熱烈なファンがいることで知られる。『猿飛佐助』『少年西遊記』『少年地雷也』など代表作多数。

▼本件に関する問い合わせ先
 京都国際マンガミュージアム (広報担当)
 〒604-0846 京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校)
 TEL: 075-254-7414(代) 
 http://www.kyotomm.jp/