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読書指導について学んでいる敬愛大学(千葉市稲毛区)国際学部こども教育学科の山口政之教授の3年ゼミ生12人全員が6月、日本朗読検定協会が実施している朗読検定3級を取得した。その実力を教室での読み聞かせに生かすため、9月には地元の千葉市立轟町小学校を訪れ、1時間目が始まる前の朝学習の15分を使って読み聞かせを行った。
山口ゼミではこれまで、実践的な卒業研究として国語科の授業づくりについて取り組んできた。昨年度は小学4年生の百人一首の学習について、鑑賞、音読、ゲームの指導法を研究し、ゼミの4年生が地元の小学校で出前授業を実施した。今年度の3年生は読書指導を取り上げ、読み聞かせから入り、個々の学生の関心に沿う形で朗読やブックトークなどに広げていき、読書指導に強い教員を養成することを目標にしている。
こうした中で、6月に3年生が取得した朗読検定は、朗読力を客観的に評価し証明するもので、日本朗読検定協会が実施している。試験は1級から4級まであり、その中には滑舌練習やプロミネンス(強調)なども含まれている。認定講師から専門知識と技能についてレッスンを受け、筆記と実技の試験を行い、12人全員が3級を取得した。「集中的に朗読の練習に取り組むことで、読み聞かせの基礎が身についた」と山口教授は言う。
9月7日と14日には、地元・稲毛区にある千葉市立轟町小学校で実際に読み聞かせを行った。ゼミ生の大野江里奈さん(3年生)は、小学校が夏休み明けということもあり、気持ちが緩みがちな子どもも少なくないと考え、自分を見つめ直すきっかけになるような絵本の『たまごにいちゃん』を選んだ。夏休み期間中の8月から練習を重ねてきた大野さんは、「鏡の前で読み聞かせの練習をし、読む時の姿勢や本の持ち方、読みやすさを確認しては直すことを心がけました」と言う。また、「聞き手が小学校2年生ということもあり、声のトーンを明るくするように気をつけました。絵本の内容も楽しいものなので、ギャップが生まれないように明るい声で読む練習をしました」と嬉しそうに話した。
読み聞かせの後は個々に感じる読後の余韻を大切にするため、子どもたちに感想を求めることは計画していなかった。しかし、学級担任が学生に気を遣い感想を聞かせてくれた教室もあり、読後のしっとりとした雰囲気の中で自分の感じたことを素直に語る子どもたちの姿に学生たちは胸を打たれた。
山口教授は、「小学校と相談して、これからも定期的に読み聞かせを行いたい。ゼミ生は自分の楽しみの一つとして絵本を手に取っているが、その際、国語科学習としての視点を大切にしている。将来、学級担任になることを想像しながら、様々な絵本を選んでいるようだ」と話している。
▼本件に関する問い合わせ先
敬愛大学 IR・広報室
TEL: 043-284-2335
FAX: 043-251-6407
e-mail: irkikaku@u-keiai.ac.jp
大学・学校情報 |
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大学・学校名 敬愛大学・敬愛短期大学 |
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URL https://www.u-keiai.ac.jp/ |
住所 千葉市稲毛区穴川1-5-21 |
【敬愛大学】 西郷隆盛の座右の銘である「敬天愛人」を建学の精神としています。「初年次教育」「学部教育」「社会人基礎教育」「キャリア教育」の4つからなる大学独自の総合的学習カリキュラム「KEIAIスタンダード」が特徴。4年間の学びで、社会人として活躍できる基礎力を育成します。 <2025年度 情報マネジメント学部情報マネジメント学科新設> 経済学部 経済学科:公共経済コース|金融経済コース|現代経済コース 経営学科:企業経営コース | 商業・会計コース| スポーツビジネスコース| 地域・起業コース 国際学部 国際学科:英語コミュニケーションコース| 国際ビジネスコース 教育学部 こども教育学科 情報マネジメント学部 情報マネジメント学科(2025年度新設) 【敬愛短期大学】 ●「敬天愛人」の教育理念を実践する短大 ●クラス制・少人数ゼミ制 ●基礎からピアノを楽しく学ぶ ●子どものこころを学ぶ「育ちと学びの心理学」 ●保育で活きる「認定絵本士」の魅力 現代子ども学科 |
学長(学校長) 中山 幸夫 |