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多摩美術大学大学院デザイン専攻の学生が制作した“音で遊べるiPhoneアプリ”が好評

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多摩美術大学大学院デザイン専攻(情報デザイン領域)1年の成瀬つばささんが制作したiPhoneアプリが話題を呼んでいる。音で遊べるアプリを中心に、「タタキムシ」「オトツムギ」「リズムシ」「オトブロック」「ウラナイムシ」「オトスケッチ」などをリリースしており、すでに総計で25万ダウンロードに届く勢いだ。

 成瀬つばささんの制作したiPhoneアプリは、鉛筆で描いたラクガキのようなテイストのインターフェイスを持ち、どれも気軽にゲーム感覚で遊べるアプリで、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の人が楽しんでいる。例えば「リズムシ」では、ボタンを押すと打楽器音が鳴るとともに、キャラクターの“リズムシさん”が踊る。このシンプルさが受け、ダウンロード数はすでに総計で25万に届く勢いだ。

 成瀬さんは、国立音楽大学を卒業し、多摩美術大学情報デザイン領域の大学院に入学したという経歴の持ち主。10月10日に西新宿で行われた最新ミュージックツールが揃うイベント「シンセサイザーフェスタ2010」では、iPhoneアプリ制作技法についてのセミナー講師も務めた。

 成瀬さんは「もともと、大学時代から制作していた作品は、メディアアートみたいなことを志向していたと思います。ただ、制作物を音楽作品として捉える環境では、どうしても時間軸にとらわれる『コンサート』としての発表の形態になってしまうことに違和感を覚えていました。卒業後1年間は科目等履修生のような立場で大学に残っていたのですが、ちょうど先輩に多摩美の情報デザインの大学院に進んでいる方がいて、その様子を見て進学を決めました」と語る。

 現在、次々と新作を発表しているiPhoneアプリも、インタラクティブな音楽作品として発想されたものの延長線上にあり、ちょうど今、注目を集めるツールに、これまで考えていたことを乗せることができたという。

 「出せる音のクオリティなど、機能の面で今できることを考えたら、『音で遊ぶ』ということを進めようと。そしてそのバリエーションを広げてみている感じですね。やはり長年培ってきたものだから自分のベースは音楽にある。でも古典的な枠組みを飛び越えて、面白いことをやる、という姿勢で制作に挑む多摩美の環境はとても刺激的です」と語った。

◆成瀬さんのウェブサイト: http://otonoasobiba.hiroimon.com/game_iPhone.html

▼本件に関する問い合わせ先
 多摩美術大学 企画広報部
 TEL: 03-3702-1168
 FAX: 03-3702-9416