東京経済大学

震災から10か月「変わったこと」「変わらないこと」――東京経済大学が「3.11世代」の価値観を調査

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コピーライター出身で、現在、博報堂生活総合研究所エグゼクティブフェローである関沢英彦(せきざわ・ひでひこ)東京経済大学コミュニケーション学部教授は、2012年1月、大学生の東日本大震災の影響を探るため、震災後の「変わったこと」「変わらなかったこと」について、自由回答でその詳細を調査した。(2年生以上回答者101人)。

 関沢英彦教授は昨年4月、新入生を対象に震災に関するアンケート調査を実施し、「人々の助け合いの大切さをより強く感じた」92.2%、「生命の大切さをあらためて感じた」89.0%、「これからの日本のあり方が変わると思う」76.9%、「これからの自分の生き方や価値観が変わると思う」70.1%といった回答を得た。
 関沢教授はこれら震災を体験して意識が変わった若者たちを「3.11世代」と名付けた。

 新入生アンケートを企画し、今回10か月後のアンケートを大学生に実施、分析した関沢教授は「『ひとりで頑張れる自立心が必要と思う反面、誰かと一緒にいたいという気持ちが高まった』という回答に、学生たちの揺れ動く気持ちが要約されます。情報をうのみにしないで、自分で確かめるたくましさと、他者とのつながりを求める欲求がともに強まりました。また、少なからぬ人たちが、『死』を身近に考え、ひるがえって日常の大切さを感じるようになったことは、大きな変化といえます」と回答結果について語っている。

 ※アンケート回答結果は添付PDFファイル参照

▼本件に関する問い合わせ先
 東京経済大学広報課 担当: 田尻 
 〒185-8502 東京都国分寺市南町1-7-34 
 TEL: 042-328-7724
 FAX: 042-328-7768
 URL: http://www.tku.ac.jp/