京都外国語大学

京都外国語大学の“発信型”図書館――所蔵する世界の貴重書を展示会で一般にも公開

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京都外国語大学・短期大学付属図書館は、蔵書数約53万冊、学術雑誌約4千種に及ぶ「知の宝庫」である。文化的遺産ともいえる世界の貴重書をスペシャル・コレクションとして収集しており、毎年開催する貴重書展示会やホームページで一般にも公開している。また、独自で「主題別書誌データベース」を構築し、誰でも簡単に目的の図書を検索できるシステムを整えている。これらの「発信型図書館」の機能は、情報提供サービスを向上させるだけでなく、生涯学習のための「市民利用制度」として、同大と社会を結ぶ大きな接点にもなっている。

 京都外国語大学・短期大学付属図書館は、1947年(昭和22年)に創立された京都外国語学校の歴史と伝統を引き継ぎながら現在に至り、蔵書数は約53万冊、学術雑誌は約4千種にも及ぶ「知の宝庫」である。
 同図書館の蔵書構成の特徴は、建学の精神である“PAX MUNDI PER LINGUAS―言語を通して世界の平和を―”のもとに形成された教育・研究体制を支援するため、和書・洋書ともに言語と国際地域研究に関する資料を重点的に収集している点にある。

 さらに、羊皮紙に手書きされた12~13世紀の聖書や、『ブリタニカ百科事典』の初版本、ジョージ・ワシントンの自筆書簡など、文化的遺産ともいえる貴重な書物をスペシャル・コレクションとして構築し、学内だけでなく、テーマ別の「貴重書展示会(下記参照)」として一般にも毎年公開している。
 これらの貴重書はテレビ番組や新聞社、博物館に貸し出されて使用されることも多く、1年間に約50件の実績がある。また、中学校・高校の教科書にも掲載されるなど、専門的な研究での利用はもちろん、幅広く社会に貢献しているといえる。

 同図書館では、情報提供の面でも利便性を高めるため、総合目録データベースに加えて「主題別書誌データベース」を作成し、ホームページで公開している。京都外大独自のこのデータベースでは、「世界の言語と国際地域研究」「世界を感動させた作家たち」など約100タイトルのカテゴリに分けられており、利用者は項目をクリックするだけで国や作家、テーマごとに簡単に目的の図書を検索することができる。このシステムは世界の文化を気軽に学べる「電子図書館」としての機能も充実させており、学生だけでなく一般の人々にも好評を得ている。

◆これまでに開催した近年の貴重書展示会
 ●2011年(平成23年)度 ―日独交流150周年記念―
  日本人を魅了してきたドイツの書物
 ●2010年(平成22年)度 ―日本ポルトガル修好通商条約150周年記念―
  鎖国期をはさんだポルトガル人の日本研究
 ●2009年(平成21年)度 ―日墨交流400周年記念―
  黒潮が結んだメキシコとの絆
 ●2008年(平成20年)度 ―日仏交流150周年記念―
  フランス人による日本論の源流をたどって
 ●2008年(平成20年)度 稀覯書特別展示
  スペイン王国国王ファン・カルロス一世陛下並びにソフィア王妃陛下御来学記念図書展
 ●2007年(平成19年)度 ―学校法人京都外国語大学創立60周年記念―
  文明開化期のちりめん本と浮世絵

■京都外国語大学・短期大学付属図書館ホームページ
 http://www.kufs.ac.jp/toshokan/

▼本件に関する問い合わせ先
 京都外国語大学・京都外国語短期大学付属図書館
 (〒615-8558 京都市右京区西院笠目町6)
 TEL: 075-322-6030 
 (月~金 9:00~21:30、土 9:00~20:00)

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