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金沢大学（石川県金沢市）は、今年1月下旬に北陸地域初の女性研究者ネットワーク「Hokuriku Women Researchers’Network（HWRN）」構築事業を本格始動し、女性研究者の育成および支援の拡充に取り組む。同大は、文部科学省の平成25年度科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業（拠点型）」（※）に採択されている。
（※）女性研究者がその能力を最大限発揮できるよう、出産や子育てなどのライフイベントと研究を両立するための環境整備を行う機関のうち、特に他大学や企業等との連携を行っている機関を支援する事業。
金沢大学はこれまでも、積極的に女性研究者の支援を展開。男女共同参画支援モデルの開発を行う事業「やる気に応えます 金沢大学女性研究者支援」（平成20年度文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業）の推進、女性が働きやすい環境や制度の整備を行う「男女共同参画推進委員会」の運営など、「男女が共に輝ける大学」を目指してさまざまな取り組みを行ってきた。また、平成25年度には、優れた業績を挙げた女性研究者を表彰するため、中村信一学長による「中村賞」も創設した。
こうした中、同大は北陸地域の高等教育機関や公設試験研究所、企業からなる北陸地域初の女性研究者ネットワーク「Hokuriku Women Researchers’Network（HWRN）」構築を目指し，今年10月から事業をスタートした。
これは、同大が採択された文部科学省の科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業（拠点型）」の一環として取り組むもの。地域が一体となって女性研究者が活躍するための環境整備やキャリア形成支援、女性研究者の育成などを行うとともに、北陸地域全体の研究活動活性化に寄与することを目指す。
◆北陸地域における女性研究者ネットワーク「Hokuriku Women Researchers’Network（HWRN）」構築事業の概要
【女性研究者・技術者ネットワーク構築と支援の普及】
・HWRNの運営、その他事業について話し合う「普及促進会議」を設け情報を共有。
・金沢大学の女性研究者支援の取り組みである人材バンク、研究パートナー制度を拡大。連携機関の女性研究者支援活動の充実を図る。
【次世代女性研究者育成へむけた取り組み】
・女子学生向けインターンシップ制度の整備。
・女子学生のニーズを調査し、研究を志す女子学生の増加につながる支援事業を提案。
・金沢大学で実施してきた女性研究者による写真展をHWRNで合同開催。女子学生の研究への関心を喚起する。
【女性研究者自身の研究力向上に資する取り組み】
・HWRN参画機関の女性研究者や学生が参加する合同ワークショップの開催。
・HWRNの女性研究者を含む研究グループの研究費を助成する「共同研究スタートアップ支援プログラム」を運用。
・地元中小企業で研究開発に携わる女性技術者を対象に、新たな知識や技術の習得を目指す「リカレント教育プログラム」を構築。
【女性研究者への研究促進】
・HWRNの女性研究者・技術者を対象とした「中村賞」を設置。女性研究者キャリアモデルを提示する。
【参考】
●金沢大学人材バンク： https://cdl.adm.kanazawa-u.ac.jp/TalentBankPC/Top/Top.aspx
●研究パートナー制度、その他女性研究者支援： http://cdl.w3.kanazawa-u.ac.jp/support/#partner
【添付ファイル説明】
ポスターパネル「Beauty in Science,Technology and Engineering」
女性研究者が研究の中でみつけた美の一瞬をパネルで紹介したもの。
平成20年度から大学イベント等で展示を行っている。
これまで展示されたパネルの数は約60点で、学内イベントのほか、地域の図書館・公共施設等で展示を行ってきた。
今後はHWRNを構成する機関・企業の女性研究者のパネルも制作し、研究への関心を喚起，啓発することで、次世代の女性研究者の育成に寄与することを目指す。
添付は、平成25年度に学内イベントで展示した際に行った人気投票で、学長賞を受賞した竹内さん、人気投票2位の酒井さんのパネル。
▼本件に関する問い合わせ先
金沢大学男女共同参画キャリアデザインラボラトリー 金沢大学 広報戦略室
〒920-1192 石川県金沢市角間町
TEL： 076-234-6906 TEL： 076-264-5024
FAX： 076-234-6908 FAX： 076-234-4011