大東文化大学

大東文化大学が2015年度から入学前予約採用型奨学金「桐門(とうもん)の翼奨学金」をスタート――従来の奨学金制度も改定

大学ニュース  /  入試関連

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大東文化大学は2015年春に、入学前予約採用型奨学金「桐門(とうもん)の翼奨学金」(給付型)を創設する。これは、「子どもの貧困」が社会問題化する中、学費が家計の負担になりかねないという社会背景を受け制度化したもの。応募資格に成績基準を課さないという同大独自の制度で、入学試験の結果で授業料の免除が判断される。

 大東文化大学の新しい奨学金「桐門の翼奨学金」は、入学前から支給額が分かる予約型の制度。入学前に家計の審査をして支給額を計算するため、入学後のマネープランが立てやすくなる。

 最大の特徴は、支給資格に成績の基準がないこと。ほとんどの大学の予約型奨学金制度は、評定平均値など高校時代の成績が一定の基準を満たしている必要があるが、大事なのは学ぶ意欲であると考える同大では、評定平均を問わず応募ができるようにした。
 奨学金を受けるには、家計基準を満たし、入学試験で一定の成績を修めることが条件となる。また、入学前に「学習計画書」を提出し、2年次以降の継続審査でも「学習経過報告書」を提出することが必須となっている。
 大学独自の奨学金制度を利用する学生は、すでに他からも貸与を受けていることが多い。そこで学生の負担を軽くするため、給付型にすることとなった。

◆桐門(とうもん)の翼奨学金
【対象】
 首都圏を含め全国の高等学校出身者
【出願資格】
 主たる家計維持者の収入が、
 給与所得者にあっては年間収入が600 万円以下である者
 給与所得者以外の者にあっては年間所得が350 万円以下である者
【対象入試】
 2015年度一般入試(3教科)および全学部統一入試(前期)
【採用人数】
 100 名以内
【給付内容】
 入学年度は年間授業料の全額免除、2年次以降は年間授業料の半額免除。
 給付期間は標準修業年限内(4年)、毎年度継続審査がある。

※詳細は、2014年10月に大学ホームページ等で公開予定
 www.daito.ac.jp  

 新しい奨学金の導入だけでなく、従来の奨学金制度も全面的に見直した。
 今までは成績優秀者対象の奨学金は、260名、1年次30万円、2年次以降20万円だったのを、2015年からは59名、10万円に変更。これには、対象人数が少ない分、栄誉も大きくなるという理由もあるが、名誉よりも金銭が必要な学生のために費用を回すためでもある。
 保護者の病気やリストラで家計が急変した学生を救済する「特別修学支援金」は、30万円から50万円に増額した。
 このように、費用の面で手厚く学生をサポートし、学ぶことをあきらめさせない環境づくりに努めている。

 また、家計が苦しくなった学生はアルバイトを増やし、出席率が落ち始めるが、そういったサインを見つけ次第、保護者に連絡をしたり、本人を呼び出して面談している。最後まで手を差しのべるという同大の姿勢が、今回の奨学金制度の変更に表れている。

 大東文化大学は、全国平均と比較しても中退率が低いことで知られるが、今回の新制度導入・制度変更により、「教育の大東」にふさわしい支援体制がさらに整うことになる。

◆新しい奨学金制度
【温故知新奨学金】
 対象者: 成績優秀者
 人数、金額: 59名、10万円

【授業料減免】
 対象者: 経済的に困窮している学生
 人数、金額: 40名、全額免除 80名、半額免除

【特別修学支援金】
 対象者: 家計が急変した学生
 人数、金額: 20名、50万円

【教育ローン利子補給金】
 対象者: 希望者
 人数、金額: 80名、5万円以内

▼本件に関する問い合わせ先
 入試広報課
 〒175-8571 東京都板橋区高島平1-9-1
 TEL: 03-5399-7800
 E-mail: nyushi@ic.daito.ac.jp