神田外語大学

神田外語大学の学生が9月4日、福島県天栄村の広戸小学校で外国語教育支援ボランティアを実施

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神田外語大学を率いる神田外語グループでは、2011年5月より「東日本大震災復興支援プロジェクト」を行っている。被災地の教育の一助となるべく、長年培ってきた実践的な語学教育に関するノウハウを生かし、外国語教育支援活動を通して被災地の人々に英語を楽しく学んでもらうというボランティア活動を過去3年間にわたって実施してきた。今回の福島県訪問は9月1日(月)~5日(金)の5日間の日程で実施。天栄村立広戸小学校以外にも、福島県内6か所(三春町=御木沢小学校・三春小学校、天栄村=天栄村幼稚園・湯本小学校・牧本小学校・大里小学校)で、同大学生17名が外国語教育支援ボランティアを行った。

 天栄村教育委員会(福島県岩瀬郡天栄村)では「英語の村てんえい」の取り組みを進めており、神田外語グループの国際研修センターであるブリティッシュヒルズ(福島県天栄村/社長 村田保浩)での「異文化体験事業」を通じ、村内の英語環境の充実を図っている。
 天栄村立広戸小学校(福島県岩瀬郡天栄村/校長 杉原武)への訪問も、この取り組みの一環として今回初めて行われた。

 神田外語大学の児童英語教育研究センター(CTEC/Center for Teaching English to Children)の教員による指導のもと、児童英語教員養成課程および教職課程を履修している11名の学生が英語の授業を立案した。1~6年生を対象に、3時限目、4時限目の2コマを使って英語授業ボランティアを実施。対象となる学年ごとに学生が3~4名のグループに分かれ、学年ごとのテーマに沿って英語の授業を行った。

 5年生のクラスでは食べ物の名前をテーマに授業を実施。切り抜きイラストを使って食べ物の名前を英単語で練習した後(*写真1)、児童同士で「What food do you like?」と尋ねる練習をする(*写真2)。これは最初に習った単語を実際に発声し、お互いの情報を聞きあうことで機械的な練習を抜け出し、コミュニケーション能力の育成にも役立っている(コミュニカティブアプローチを用いた授業法)。
 その後、食べ物の絵が書かれたビンゴシートを使って、児童同士で「What food do you like?」と聞きあい、誰が先にビンゴになるかを競うゲームを行った(*写真3)。ゲームをしながら楽しく学習することで、最初はなかなか意見が出てこなかった児童たちも英語を使うことに慣れてきたようで、児童たちの吸収の速さには教える側の大学生も驚きの様子であった。

◆広戸小学校 英語授業ボランティア実施概要
【実施日】
 9月4日(木)3 時限目(10:25~11:10)、4 時限目(11:15~12:05)
【参加人数】 神田外語大学生 11名
【授業参加者】
 天栄村立広戸小学校 113名
 (1年生19名、2年生14名、3年生21名、4年生22名、5年生16名、6年生21名)
【授業内容】
●1、2年生
 食べ物のピクチャーカードを使い、歌を唄ったり発話したりしながら語彙をアウトプットし学習をする。
●3、4年生
 果物や野菜のピクチャーカードを使った英単語の学習。英語で桃ができるまでを学ぶなど、理科学習も交えた英語学習。カルタゲームをしながら楽しく学習をする。
●5年生
 食べ物のピクチャーカードを使った英単語の学習。インタビューシートを作成し、英語で会話をしながら友達の好きな食べ物を聞いて回る。
●6年生
 建物の英単語を学習した後、グループごとに地図上で英語で道案内をする。

 英米語学科3年の学生は、「訪問した小学校やクラスによって雰囲気が違っていて、小学校の先生方の苦労を知った。福島に貢献できたらという思いでボランティアに参加したが、逆に児童たちから元気を貰った」と感想を述べた。

 また、同小学校の杉原武校長は、「今後、学習指導要領が変わって3~4年生の授業にも外国語活動を導入する方向性が示されているが、今回のような機会は、大学生にとっては教育実習の場となり、小学校の教員にとっては新たな英語指導技術を学べる機会となり、とても良いことだと思う。これからもお互い協力して外国語活動に力を入れていきたい」と語った。

▼本件に関する報道関係の方の問い合わせ先
 学校法人佐野学園 学園広報部
 TEL: 03-3258-5837(平日9:00~17:30)
 E-mail: media@kandagaigo.ac.jp

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