多摩美術大学

多摩美術大学がアキバタマビ21 第4回展「オカルトテクニクス」開催

大学ニュース  /  イベント

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

多摩美術大学では10月23日(土)~11月21日(日)まで、アキバタマビ21 第4回展「オカルトテクニクス」を開催する。これは、音響やコンピュータ・グラフィックス、コンピュータ・プログラミング、機械構造を軸とした立体およびインスタレーションを中心に、多岐にわたる制作活動を行う情報デザイン学科卒業生4名によるグループ展だ。

 多摩美術大学では、旧千代田区立練成中学校をリノベーションしてオープンしたアートセンター「3331 Arts Chiyoda」にスペースを借り受け、新しい表現を発信していく場「アキバタマビ21」を6月に開設した。プレオープン展を含め、既に4回の企画展示を行い、8,000名を超える来場者を迎えた。

 こうした中、同大はアキバタマビ21 第4回展として、10月23日(土)~11月21日(日)まで情報デザイン学科卒業生4名によるグループ展「オカルトテクニクス」を開催する。
 情報デザイン学科情報芸術コースでは、テクノロジーと人間の関係のダイナミックな変化を背景に、多彩なメディア芸術表現に取り組んでいる。同展の出品作家は、それぞれ音響やコンピュータ・グラフィックス、コンピュータ・プログラミング、機械構造を軸とした立体およびインスタレーションを中心に、多岐にわたる制作活動を行う4名である。

◆アキバタマビ21 第4回展「オカルトテクニクス」

■「機械的恍惚へ」 港千尋(多摩美術大学情報デザイン学科教授)
 「魂をもつ機械」は、芸術の古典的テーマである。もし人間が神による被造物であるなら、人間による被造物としての機械に、いつの日か心が生まれてもおかしくはない。哲学、文学、そして映画が繰り返し追い求めたこのテーマを、メディアアートはその初期から、独自な視点により捉えなおし、答えを探してきた。
 そのひとつは、機械によって心のメカニズムを外化するという発想である。感覚と知覚のメカニズムを探求するために、魅力的な機械がつくりだされる。それらの機械は、心がどのようなものであれ、それが身体から切り離されて存在するものでないことを示唆すると同時に、それを身体の外へと連れ出す力をもつものでもあった。
 心のメカニズムを外化するとともに、心を外へと連れ出す機械ができるならば、それはmachine extase machine機械的恍惚の機械となるだろう。ユートピア的テーマに、メディアアートが「機械をもつ魂」をもって考えようとした歴史の、新しいページを開いてみたい。

【開催期間】
 10月23日(土)~11月21日(日)
【出品作家】
●井上恵介(2006年大学院博士前期課程デザイン専攻修了)
 1981年生まれ。自ら設計・開発した機器を用いて「立体音響表現」をテーマに作品群を制作、各地で発表を重ねる。加えて、近年は己のルーツと世代性に照らし合わせながら「現代的生の特性」に焦点をあてて制作を続けている。複雑化の一途をたどる現代社会とその仕組みにおいて、従順を善とする中で叫ばれる自由の象徴としての「悪意」の形象化を指針に活動を続けている。主な作品に《SPECIMENS》,《Seeker's (or Desacrator's) Will》,《SPACE MAESTRO》等。
 URL: http://www.penestratorium.com

●津島岳央(2006年情報デザイン学科卒業)
 1981年生まれ。コンピュータ・グラフィックスを出自とし、光学技術を参照しながら絵画史を紐解く。その延長としてのパーセプションを組み立てる。フェルメールの絵画を仮想空間へと還元したインスタレーション《Allegory of Media Art》、《Defragment of Field》を文化庁メディア芸術祭等にて発表。年末より開催される東京都写真美術館での企画展に向け、只今新作を準備中。
 URL: http://www.factor1109.com/

●平川紀道(2007年大学院博士前期課程デザイン専攻修了)
 1982年生まれ。コンピュータ・プログラミングによるリアルタイム処理を用いた映像音響インスタレーションを中心とした作品群を国内外の美術展、メディア・アート・フェスティヴァルで発表。2004年度文化庁メディア芸術祭優秀賞、アルス・エレクトロニカ2008 準グランプリ他受賞多数。池田亮司のコンサート・ピース制作への参加、大友良英+木村友紀+Benedict Drewとのコラボレーション、ミラノ・サローネでのレクサスのアートエキシビションへの参加など、活動は多岐にわたる。
 URL: http://counteraktiv.com

●毛利悠子(2004年情報デザイン卒業)
 1980年生まれ。美術作家。楽器、家具、文房具などを機械構造で構成し、動きや気配のあるインスタレーションを制作。主な個展に「エブリデイ ラオス」「ワンデイダラス」「ホリデイビキニ」。主な作品に《対話変速機》《Vexations》(三原聡一郎との共作)《スキャナの自殺》など。《Vexations》で「トランスメディアーレ2006銀賞」、「アルス・エレクトロニカ2006 インタラクティヴ・アート部門 ホノラリー・メンション」を受賞。
 URL: http://mohrizm.net/

【関連イベント】
 オープニング・レセプション: 10月23日(土)17:00~
 トークセッション: 11月13日(土)17:00~
 ゲスト:港千尋(多摩美術大学情報デザイン学科教授)

▼会場・本件に関する問い合わせ先
 アキバタマビ21
  〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14 3331 Arts Chiyoda内201・202)
  アクセス: 東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
        東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
        JR御徒町駅南口より徒歩7分
        JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分
 開館時間: 11:00~13:00/14:00~19:00(休館 月曜日)
 TEL: 03-5812-4558
 E-Mail: office@akibatamabi21.com
 URL: http://www.akibatamabi21.com

1640

1641

1642

1643