多摩美術大学

多摩美術大学がバナナ・テキスタイル・プロジェクト「地球の未来を創るデザインのちから」展覧会とフォーラムを開催

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多摩美術大学では1月18日~1月28日に「地球の未来を創るデザインのちから」と題し、バナナ・テキスタイル・プロジェクト展覧会およびフォーラムを開催する(共催:国際連合工業開発機関〈UNIDO〉東京投資・技術移転促進事務所)。展覧会ではこれまでのプロジェクトの取り組みとその成果の紹介、産学共同研究や、PBL(Project Based Learning)授業で制作した作品を展示。フォーラムではこれからの持続可能な開発とデザイン教育の役割や在り方などについて考える(入場無料、フォーラムは申込制)。

 多摩美術大学バナナ・テキスタイル・プロジェクト(※)は、バナナの収穫後に廃棄処分される偽茎を新たな素材として、技術開発やデザイン研究を行うプロジェクト。2000年から、さまざまなジャンルの方々の支援や参加を得ながら地道に活動範囲を拡大し、充実した研究活動を進めてきた。
 現在、学生の専門分野であるデザインに重点を置き、バナナ生産国であるアフリカや東南アジアでのセミナーやワークショップの開催、またデザイン指導など、貴重な体験につなげる教育としてさまざまなフィールドワークを行っている。

 今回の展覧会「地球の未来を創るデザインのちから」では、それらの取り組みとその成果の紹介、また産学共同研究の成果物やバナナ・テキスタイル授業で制作した作品を展示する。
 また、あわせてフォーラムを開催し、これからの持続可能な開発とデザイン教育の役割や在り方などについて考えていく。


■展覧会「地球の未来を創るデザインのちから」
・会期: 2012年1月18日(水)~28日(土) (日、月、27日閉館)
・会場: 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
     東京都渋谷区神宮前5-53-70国連大学ビル1F

■フォーラム「持続可能な社会をデザインする」 (申込制/日英同時通訳)
・日時: 2012年1月20日(金) 14:00~17:00(開場13:30)
・会場: 国連大学ウ・タント国際会議場
     東京都渋谷区神宮前5-53-70国連大学3F
・共催: 多摩美術大学/国際連合工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所
・定員: 300人(申込先着順)
・申込方法: http://www.tamabi.ac.jp/tx/banana/ のフォーラム申込フォームより受付
●開会挨拶 14:00~14:10
五十嵐 威暢  多摩美術大学 学長
西川 泰藏  国際連合工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所 代表
●基調講演 14:10~14:50
長尾 眞文 「持続可能な社会をデザインする仕事」
  国際連合大学サステイナビリティと平和研究所 客員教授、国際基督教大学 客員教授
クレア ジョンストン 「Material Matters」
  ロイヤル・カレッジ・オブ・アート テキスタイル 教授
●プレゼンテーション 14:50~15:20
橋本 京子 「バナナ・テキスタイル・プロジェクト活動報告」
  多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン 教授
萩原 孝一 「UNIDO東京とバナナ・テキスタイル・プログラム」
  国際連合工業開発機関(UNIDO)東京投資・技術移転促進事務所 工業開発官
●パネルディスカッション 15:30~17:00
「持続可能な社会を実現するための開発とデザイン教育」
[パネリスト]
クレア ジョンストン (ロイヤル・カレッジ・オブ・アート テキスタイル 教授)
重田 眞義 (京都大学アフリカ地域研究資料センター センター長、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 教授)
益田 文和 (東京造形大学デザイン学科サステナブルプロジェクト及びインダストリアルデザイン専攻領域 教授)
ワスワ ビリグア (ウガンダ共和国大使館 大使)
[モデレーター]
泊 みゆき (NPO 法人バイオマス産業社会ネットワーク 理事長)
●閉会挨拶
田口 敦子  多摩美術大学グラフィックデザイン学科 教授/教務部長


(※)バナナ・テキスタイル・プロジェクトとは
 廃棄されるバナナの茎から抽出した繊維を利用して織布・紙・ボードなどを生産するシステムの構築をめざし、2000年に発足。廃棄物の利用とデザインを融合させ、環境保全に貢献することを視野に入れ研究を進めている。
 2006年に文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に選定された後、地球環境問題とデザイン教育を連携させた授業を展開。2009年からは株式会社ドールのCSR活動として協賛支援を受けている。これまでさまざまな団体・企業とパートナーシップを結び、ウガンダ、ルワンダ、フィリピン、ラオス、ドミニカ共和国をはじめとしたバナナ生産国でのバナナ繊維の活用支援に取り組み、各国との交流を続けている。
 美術やデザインを専攻する学生が実社会と関わりながら、グローバルな視点と総合的な考察力を体得することをめざすプロジェクトである。
[ホームページ: http://tamabi.ac.jp/tx/banana


▼本件に関する問い合わせ先
 多摩美術大学 研究支援部研究支援課
 TEL: 042-679-5666
 FAX: 042-679-5699
 E-mail: banana_forum@tamabi.ac.jp