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多摩美術大学では来春、大学院美術研究科芸術学専攻に「身体表現研究領域」を新設する。これは、演劇と映画という“身体表現”分野における人材育成を目的とした創作系の研究領域。国際的に活躍する演劇人・映画人を輩出することを使命とし、“身体表現”に関わるさまざまな研究と研鑽を高めることを目指す。
演劇や映画の制作現場にはさまざまな国や地域から人材が結集し、その活躍の場も国境を越えて広がっている。
こうした国際化を見据えて、多摩美術大学では2012年4月、大学院美術研究科芸術学専攻に「身体表現研究領域」(創作/上野毛キャンパス/夜間主コース)を新設。既設の「芸術学研究領域」(理論/八王子キャンパス/昼間コース)と2つの研究領域で教育、研究を行うことになった。
(※出願期間=2011年12月12日~22日〈B日程〉、詳細は下記を参照)
授業では演劇や映画の実作現場に積極的に参入するほか、造形表現学部映像演劇学科の専門科目とも提携し、また期間を集中しての特設演習を組むなど、多様な授業形態が編成される。
◆身体表現研究領域(創作/上野毛キャンパス/夜間主コース)の教育内容
身体表現研究領域の授業は、演劇や映画の両領域を“身体表現”という共有概念のもと、昼夜を分かたず上野毛キャンパスで実施。ここでは造形表現学部映像演劇学科の専門科目とも提携し、また期間を集中しての特設演習を組むなど多様な授業形態が編成される。
【担当教員】
萩原朔美(演出家・映像作家・エッセイスト)
野田秀樹(劇作家・演出家・役者)
福島勝則(演劇学研究)
【カリキュラムの一例】
●身体表現研究(創作/上野毛/集中型)
「演劇のグローバリゼーション」をテーマに、野田秀樹の舞台創作行程へ研究し、その演出ノートと制作記録を取材・報告する。また国内外から俳優や演出家を特別招聘し、実践的なワークショップを開催。日本と海外の演劇比較もテーマのひとつ。[担当/野田秀樹]
また「映画の身体」をテーマに、映画製作の現場に加わり、制作行程へ帯同して映画製作の実践的な方法および演技と演出の具体的な技法について取材・報告する。またゲスト(映画監督などを特別招聘)を交えた討論会や試写会などを企画し、映画にとっての身体について考察するイヴェントを創出し公開する。[担当/萩原朔美]
●身体表現特殊研究(創作/上野毛/夜間開講)
膨大な野田関連資料の精査を軸に、現代日本演劇の趨勢を分析研究する。また映画の特質と映像の表現可能性についてゲストを交えて考察・検討する。[担当/野田秀樹・萩原朔美・福島勝則]
●研究指導(創作/上野毛/夜間開講)
自らの作品を企画制作し、これを公開する。また修士論文執筆の準備作業を進める。アニメーションやダンスシーンの創作などでは客員教授やゲストを加えて指導にあたる。批評、講評の機会を設ける。[担当/萩原朔美・福島勝則]
参考:2012年度 身体表現研究領域 学生募集要項(B日程)
【募集人員】
若干名
【入学試験日】
2012年1月24日(火)
【出願期間】
2011年12月12日(月)~12月22日(木)(郵送必着)
※持参の場合は2012年1月6日(金)に限り、八王子キャンパス入学センター窓口で受け付けます。受付時間は13:00~16:00となります。
【合格発表】
2012年1月31日(火)13:00
【試験科目】
英語・小論文・面接(実技試験を含む)
【提出作品】
卒業論文または卒業作品などこれまでの活動を示すポートフォリオ。
【選考方法】
提出作品、英語、小論文、面接(実技試験を含む)により総合して選考します。
面接について:提出作品についての質疑応答・討論などを行います。
※実技試験の際は、動きやすい服装を用意してください
【試験会場】
八王子キャンパス
【出願資格】
大学を卒業した者および2012年3月に卒業見込みの者。専修学校専門課程(修業年限4年以上)を修了した者および2012年3月に修了見込みの者。
なお、詳しくは学生募集概要を参照のこと。
2012年度 博士前期課程 学生募集概要:
( http://www.tamabi.ac.jp/admission/exam/gp_master.htm )
【入学】
上野毛キャンパス
▼本件に関する問い合わせ先
多摩美術大学 入学センター
TEL: 042-679-5602
E-mail: nyushi@tamabi.ac.jp