大妻女子大学

大妻女子大学が支援し、ネパールのカレリ中等教育学校でヤギの貸与式を開く

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ネパール中部(カトマンズ北西)の山岳地帯・ダディン郡のカレリ中等教育学校で6月19日、「ヤギ支援教育確保事業/日本・大妻女子大学支援」の英文の入った旗が飾られる中、ヤギ30頭の貸与式が行われた。これは同大矢野博之准教授と元カレリ中等教育学校校長のビジャカルマ・リラ氏が「地域や生活に根ざした学校開発プロジェクト」の一環として計画したもの。

 大妻女子大学児童学科、矢野博之(ひろし)准教授(教育社会学)は、カトマンズ大学大学院、ビジャカルマ・リラ氏(元カレリ校長)とカレリ中等教育学校を実践校にして、2008年から共同研究活動「地域や生活に根ざした学校開発プロジェクト」を展開している。その一環として、生徒にヤギを貸与し、飼育方法を学ぶだけでなく、飼育で得られた収入で持続可能な学習環境を得るという「ヤギ飼育教育確保プログラム」を計画し、このたびの貸与式にこぎ着けた。

 このネパールでの共同研究活動は、矢野准教授を研究代表者とする2011年度同大人間生活文化研究所共同研究プロジェクト「公立学校における地域とのつながりに関する学校教育論的基礎研究」にも位置づけられる研究であるため、その研究資金はヤギの調達費にも充てられ、同大への感謝を込めて式の旗に校名が入った。

 すでに何度となくネパール入りし、最近では12月と3月に現地を訪れている矢野准教授は、「私の個人的な小さなつながりから出発した国際共同研究活動でしたが、こうやって現地生徒の教育環境整備に役立つ実を結び始めたのはうれしい。標高1500~1700メートルの厳しい社会環境にある辺地の学校ですが、ヤギの飼育の様子をリラさんと連絡を取り合ったり、現地入りしながら継続して見守り、意義・効能を研究したい」と喜びを語っている。

▼本件に関する問い合わせ先
 大妻女子大学 広報戦略室
 東京都千代田区三番町12番地
 TEL: 03-5275-6159
 FAX: 03-5275-6800

3314 作成された旗

3315 左から貸与式の様子、見守る生徒と式後ヤギと触れ合い喜ぶ生徒