大妻女子大学

大妻女子大学が「キャリア・デベロップメントプログラム」を展開中――産学連携による最新の活動事例を紹介

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大妻女子大学(東京都千代田区)では、提携企業や自治体とコラボレーションして課題解決に取り組む授業「キャリア・デベロップメントプログラム」(CDP)を実施している。これはキャリア教育の一環として行うもの。近年ではコンピューター・ソフトウェア会社「マイクロソフト」やコンビニエンスストア「サークルKサンクス」など、さまざまな企業とタッグを組み、各学科の特色を生かしながら商品を開発している。今後もこうした活動を通じて、学生らの社会的および職業的自立に向けた能力の養成を目指していく。

 大妻女子大学の「キャリア・デベロップメントプログラム」は2005年度、家政学部でスタート。提携企業や自治体とコラボレーションして課題解決に取り組むこの授業は現在軌道に乗っており、例年行う「CDP学部合同発表会」で発表される企画や商品案は、出席した企業から好評を博している。
 そのほかにも、同大は企業などと連携し、食物、被服、社会情報学科といった学科の特色を生かしながら商品開発に取り組んできた。この1年間の事例の一部を紹介する。

◆マイクロソフトなどと提携――2012年度CDP
 「2012年度大妻女子大学CDP(キャリア・デベロップメントプログラム)学部合同発表会」が3月30日に千代田キャンパスで開かれ、家政、社会情報、人間関係、比較文化学部で最優秀賞に輝いた6チームが一堂に会して、「マイクロソフト」「東京・多摩市立図書館」「東急スポーツオアシス」「築地場外市場商店街」などそれぞれ取り組んだ課題の解決案をプレゼンテーションした。発表を聞いた提携団体からは「予算を設定するなど提案が現実的で実現できそうな内容だった」「提案者たち自らが体験した上でプランを提案していたので説得力があった」といった感想が寄せられた。
 http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/university/news/2013/2013-0412-1702-4.html

◆コンビニ、百貨店とメニュー開発――食物学科
 家政学部食物学科4年の学生3人が、コンビニエンスストア「サークルKサンクス」と連携してサンドイッチ「スパイシーたるチキバーガー(カレー風味)」(280円)を企画・開発。6月4~17日の期間限定で関東地区の同コンビニ約1,400店舗で発売した。これは、サークルKサンクスが取り組む地産地消活動「MOT PROJECT(モット・プロジェクト)」に参加したことによるもの。学生は同社から提示された「関東地区産の食材の使用」と「キリングループの飲料商品メッツコーラまたはキリンラガービールに合う弁当」をテーマに、話し合いと試作、企業へのプレゼンテーションを繰り返し、およそ半年かけて販売にこぎつけた。
 http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/university/news/2013/2013-0527-0936-4.html

 また、同大は東武百貨店池袋店レストラン街「スパイス」が食物・栄養学を学ぶ学生と共同開発したメニューを提供するフェアに2008年から参加。近年では2012年7~8月に「夏のきのこメニューフェア」、2013年2~3月には「紅ほっぺスイーツフェア」に食物学科学生が参加し、女子大生の若い感性とトレンドへの敏感さを生かしたメニュー開発を行った。
 http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/university/news/2012/2012-0717-0952-4.html
 http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/news/2013/2013-0131-0916-4.html

◆インクジェット技術でペット服をデザイン――被服学科
 家政学部被服学科染織デザイン学研究室に所属するゼミ生らがデザイン作業等に携わったプリント服地が、小型ペット犬用のアロハシャツなどの洋服として商品化され、2012年6月からオンラインストア「Baby Ponta」(ベビーポンタ)で販売を開始した。これは、染色用の版を作成せず低コストで多品種少量生産ができるインクジェット技術の開発に取り組んでいた同研究室が、「Baby Ponta」からの製作協力の依頼に応じて実現したもの。
 http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/university/news/2012/2012-0717-0952-4.html

◆児童・生徒向け電子書籍教材を開発――社会情報学部・生田教授
 教育工学や特別支援教育について研究する社会情報学部環境情報学専攻・生田茂教授は、電子書籍アプリ「iBooks(アイブックス)」の音声読み上げ(リードアラウド)機能を利用した児童・生徒向けの電子書籍教材を開発。同教材を製作する上で使用した日本語電子書籍制作ソフトウエア「FUSEe(フュージー)」を開発するフューズネットワーク社のホームページには、生田教授を取り上げたインタビュー記事や詳しい製作の様子が、写真とともに導入事例として大きく掲載されている。
 http://www.gakuin.otsuma.ac.jp/news/2013/2013-0516-1417-4.html
 http://fusee.fusenetwork.co.jp/interview/interview.php?ID=1

▼本件に関する問い合わせ先
 大妻女子大学 広報戦略室
 東京都千代田区三番町12番地
 TEL: 03-5275-6159
 FAX: 03-5275-6098