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東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻客員教授に、CG界のノーベル賞といわれる「Coons Award」受賞者の西田友是氏が就任

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東京工科大学大学院メディアサイエンス専攻は2013年10月より、西田友是東京大学名誉教授を客員教授として迎えた。西田氏は現在、広島修道大学教授として教育研究に従事するとともに、高度なコンピュータグラフィックス(CG)技術がスマートフォンやタブレットのユーザインタフェースにも重要であるということから、UEIリサーチ研究所長として先端的なCGの研究開発を行っている。同氏はCGのパイオニアの一人として、SIGGRAPH, EUROGRAPHICSで論文を多数発表。1970年からCGの研究を開始し日本のCGパイオニアと称され、2005年に「ACM SIGGRAPH Coons Award」を受賞した。CG界のノーベル賞とも言われるこの賞は2年に一度の表彰が行われ、同氏はアジアでは唯一の受賞者となる。このほか、EUROGRAPHICSベストペーパー賞、情報処理学会優秀教材賞受賞、画像電子学会最優秀論文賞など多数の受賞歴がある。

 東京工科大学メディア学部および大学院メディアサイエンス専攻では、コンテンツ創作技術やインタラクティブメディアの研究・教育を拡大し、充実させてきた。西田友是客員教授を迎えるこの機会に、共同研究プロジェクトを構築し、世界でもユニークなコンテンツ制作技術研究の拠点になることを目指す。また、世界トップクラスのCG技術研究とコンテンツ制作技術研究を融合した新たな研究を展開していきたいと考えている。西田客員教授が研究所長を務めるUEIリサーチとも産学連携を図り、コンピュータグラフィックス技術の開発のために共同研究を進めていく。
 すでに同大および大学院は、アメリカの南カリフォルニア大学、スウェーデンのウプサラ大学、タイのチュラロンコン大学やキンモンクット大学、インドネシアのスラバヤ工科大学などの提携校との活動実績がある。今後は、CG、アニメ、ゲームなどの研究や教育の国際交流をさらに拡大し、海外の研究者や学生の受け入れ、教員や学生派遣を今まで以上に拡充し、世界で活躍できる人材の育成を進めていく。

◆西田友是客員教授の紹介

■西田友是教授のWebページ
 http://alpha.shudo-u.ac.jp/~nishita/

▼国内学会の主な活動:
 画像電子学会会長、画像電子学会ビジュアルコンピューティング研究委員会委員長、情報処理学会グラフィクスとCAD研究会主査を歴任。
 画像電子学会では西田賞(2年に1人CG分野の最優秀論文の著者に授与)を創設。

▼国際学会等の活動:
 米国IEEEの会誌Transaction on Visualization and Computer Graphicsの編集委員('94 - '98)、台湾の情報処理関連英文誌Journal of Information Science and EngineeringおよびCG関連の雑誌 The Visual Computer Journalの編集委員を歴任。
 米国ACM SIGGRAPHの論文委員('93, '94, '99, '00)をはじめ、EUROGRAPHICS、CG International、Pacific Graphicsなど30回以上の国際会議プログラム委員、国際会議Chair(及び論文Chair)5回、国際会議論文委員50回(SIGGRAPH論文委員 5回を含)、国際的学会誌編集委員 4件など学会委員を歴任。

▼本件に関する問い合わせ先
 東京工科大学 広報課
 〒192-0982 東京都八王子市片倉町1404-1
 Tel: 042-637-2119
 Fax: 042-637-2059
 E-mail: pr(at)so.teu.ac.jp(広報課)
※(at)は@に置き換えてください。