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九州工業大学が、プログラム言語「mruby」を業界で初めてワンチップマイコン上に搭載

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九州工業大学大学院機械情報工学研究系の田中和明准教授は、組込みソフトウェアの開発の生産性を高めることができるプログラム言語「mruby」を、業界で初めてワンチップマイコン上に搭載した。「mruby」は、ソフトウェアの開発時間を大幅に短縮することができるため、製品開発から市場にでるまでの時間を短く抑え、消費者のニーズに対応した需要のある製品を、低コストでより早く市場に投入できることにつながる。

 九州工業大学大学院情報工学研究院 機械情報工学研究系の田中和明准教授は、組込みソフトウェアの開発の生産性を高めることができるプログラム言語「mruby」を、業界で初めてワンチップマイコン上に搭載した。
 現在、ワンチップマイコンのソフト開発には 主にC言語というプログラム言語が用いられている。今回田中准教授が採用した「mruby」は、ソフトウェアの開発時間をC言語に比べ大幅に短縮することができるため、製品開発から市場にでるまでの時間を短く抑えることができ、消費者のニーズに対応した需要のある製品を、低コストでより早く市場に投入できることにつながる。
 さらに、「mruby」を使用することでソフトウェアに混入する不具合を減らすことができ、製品の品質向上にも貢献する。
 なお、この研究は、平成25年11月21日(木)にパシフィコ横浜で開催された、組込みシステム技術に特化した世界最大級のイベント「ET2013 組込み総合技術展」において、ソフト開発効率化の可能性を評価され、米国カリフォルニア州の企業Spansion Inc.と共同で、スマートエネルギー部門・優秀賞を受賞した。

※mruby: Ruby言語仕様(ISO/JIS)に準拠した組込みシステム用の言語
※ワンチップマイコン: 一つの半導体チップで動作する超小型のコンピュータのこと。炊飯器や冷蔵庫などの家電製品や産業用機械などに広く利用されている。

▼本件に関する問い合わせ先
 国立大学法人 九州工業大学
 情報工学研究院 機械情報工学研究系
 准教授 田中和明
 TEL: 0948-29-7779
 E-mail: kazuaki*mse.kyutech.ac.jp(*を@に変えてお送り下さい)