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1982年の開学以来、新潟県南魚沼市という立地条件から原則全寮制を採る大学院大学「国際大学(IUJ)」。授業は全て英語で行い、全学生332名中日本人は47名、8割以上が34ヵ国からの留学生というIUJの学寮は、まさに「国際学生寮」と言える。
英語を公用語としている国際大学では、1982年の開学以来、原則全寮制を採っており、日本人学生と留学生のほとんどが、キャンパス内にある混住型学生宿舎、3棟の単身寮と世帯寮1棟で生活している。
現在、在学生332名のうち、日本人学生は47名となっており、33カ国からの留学生、さらに数カ国からの交換留学生のほとんどが寮で生活している。寮室提供時に男女に関係なく多国籍の学生の混住を意図的にしており、各学寮には最低18カ国の国籍の男女学生が混住している。国際大学において「国際学生寮」という特別な寮の概念は存在しないが、まさに「国際学生寮」となっている。
多文化の学生が居住するため、最低限のルールの説明は入学時に行い、HPに掲載しているが、寮ごとに、寮のリーダー、さらにフロアーのリーダーを決めており、日常生活がスムーズに行えるよう日頃から心掛けている。親睦を図るための予算の管理、寮の住みやすい環境づくりもリーダーの役割となっている。
毎年10月の入学式直後には消防署員立会いの下、全学での避難訓練を行い、特に寮の学生の緊急避難体制に対して指導を行っている。
寮ではフロアーごとに小さなラウンジ、さらに各寮1室メインのラウンジがあり、CNN、BBCが視聴できるテレビ、ビリヤード台などが設置、自由に使用できる。単身寮の部屋には、ベッド、風呂、学習机、いす、収納庫などがあり、ビジネスホテル並みの施設となっている。部屋の中で料理は禁止されているが、各寮に共同のキッチンがあり、食事時には各自で作った各国の料理を分け合いながら食べる風景、互いの国の料理の作り方を教えあう風景などが日常茶飯事となっている。
部屋割りにおいてはできる限り多国籍の混住としているが、他方でバディー制度により、同国の学生とバディーを組ませることにより、生活面で困った際など相談がしやすい体制もとっている。同じ国の学生がいないような場合は、ホスト国である日本人を組ませることにより、問題解決がしやすいよう心がけている。
各寮ごとの小さなパーティーなどはしょっちゅう行われているが、クリスマス、イースター、新年、また、各国のお祭りの時期に合わせた各種のパーティーなどが、全ての学生対象に行われている。雪に閉ざされる冬の時期に行われている“Winter Game”では、雪合戦、雪だるまコンテストなど、雪国ならではの競技から、ドッジボール、シャトルランなどを寮対抗で行っている。
キャンパス内にあるこの学寮で過ごす2年間、学業のみならず日常生活を様々な国の学生たちと共にすることで、異文化を理解し、尊重する感性が身につく。「学寮」で寝食を共にし、人間関係やビジネスで最も大事な「信頼関係」を得ることによりはぐくまれたネットワークは学生、そして大学にとってかけがえのないものである。