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大谷大学博物館が2014年度特別展「戦国武将と神仏」を開催

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大谷大学博物館が、2014年度特別展「戦国武将と神仏」と題して、鎧や刀に表された神仏を紹介した「戦と神仏」、家法や起請文に込められた戦国武将の祈りを紹介した「祈りと契約」、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の神格化を紹介した「神仏と天下人」の三つのテーマを設定し、転換期における宗教的観念の諸相を広く紹介する。会期は10月11日~11月29日(日・月曜は休館)。

 大谷大学博物館では、2014年度特別展として「戦国武将と神仏」を開催する。

 戦国時代と言えば、甲冑姿の軍勢が鬨(とき)の声をあげ、敵と味方にわかれて合戦を繰り広げた動乱の世を想起する。武田信玄や上杉謙信らの武将が各地で勢力を振るい、互いに覇権を争った群雄割拠の時代。室町幕府の政権が牽引力を弱める一方で、一揆などの行動にみられるように、自治的な地縁結合の組織が形成され、民衆の力が大きく伸張した「下剋上」の時代でもあった。こうしたなか、戦国武将は絶え間ない戦いに勝利して領国の安定をはかり、支配者としての地位を確保しなければならなかった。

 そのため武将は、領国内の土地を家臣に分け与えたり、特権を付与して家臣団に編成し、知行高に応じて軍役を賦課した。こうして新たな体制を築くとともに、軍事力の強化をはかっていった。また、家臣相互の紛争を抑止し、領国統治を実現するために家法や分国法を制定した。ここには、法秩序を維持する公権力としての性格がみられる。

 このように戦国武将は、たんに武力をもって支配すると言うだけでなく、家臣の支持や民衆の合意を取り付けるために、恩義や情義などにとどまらない政治思想を形成する必要があった。その中心に位置づけられたものが、「神」や「仏」といった宗教的観念であったと思わる。彼ら武将は、そうした観念を身にまとうことによって、支配の正当性を主張するとともに、のちには、みずからを神格化することによって、天下統一のイデオロギーへと昇華させていった。

 本展では、鎧や刀に表された神仏を紹介した「戦(いくさ)と神仏」、家法や起請文に込められた戦国武将の祈りを紹介した「祈りと契約」、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の神格化を紹介した「神仏と天下人」の三つのテーマを設定し、転換期における宗教的観念の諸相を広く紹介する。

◆大谷大学博物館
 2014年度特別展「戦国武将と神仏」
【会期】
 2014年10月11日(土)~11月29日(土)10:00~17:00(入館は16:30まで)
 ※日曜日・月曜日は休館(10/12、11/23・24は開館)

【会場】
 大谷大学 響流館1階 博物館

【観覧料】
 一般・大学生/500円、小中高校生/無料

【後援】
 文化庁、京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都市内博物館施設連絡協議会、京都新聞

【協力】
 エフエム京都

 ※詳細はPDF(2014年度特別展「戦国武将と神仏」チラシ)を参照。

(参考)大学ホームページ
≪大谷大学博物館 2014年度特別展「戦国武将と神仏」≫
 http://www.otani.ac.jp/news/nab3mq000003kv55.html

▼本件に関する問い合わせ先
 大谷大学博物館
 TEL: 075-411-8483
 FAX: 075-411-8146